タージ・マハルとインドの歴史

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タージ・マハルとインドの歴史|インド観光ガイド

デリーからヤムナー川を200kmほど下った地に佇むアグラは16世紀に開かれ、デリーに遷都するまで、1世紀近くにわたり繁栄を極めたムガル帝国の都。
 世界遺産に登録されたタージ・マハルをはじめ、数多くの建造物が散在し、豪奢な宮廷文化の香りを伝えます。

タージ・マハル ▲庭園の草花に白亜の優美な姿が映えるタージ・マハル
世界一美しく巨大な墓 タージ・マハル
タージ・マハル
高さ約42mの4本のミナレットに囲まれたドームの高さはおよそ58m。シンメトリーの総大理石造り。壁面には貴石を散りばめ、精緻なレリーフを施しています。

タージ・マハルとシャー・ジャハーンの生涯

■愛妻家であり建築狂だった!? シャー・ジャハーン
亡き愛妃のために22年の歳月と国家が傾くほどの費用をかけ、霊廟タージ・マハルを建てたムガル帝国第5代皇帝。対岸に自分の黒い廟も建設予定だったとか。
■はかない最期と夫婦の行く末
国家の財政を破綻させたシャー・ジャハーンは、息子によってアグラ城に幽閉され、タージ・マハルを眺めながら亡くなりました。棺は王妃の隣に安置されています。
タージ・マハル 全景

4本のミナレットがシンメトリーを強調

タージ・マハルの対岸

対岸からの眺めも趣が

インド歴史探訪の旅

インド古典文化の形成
ミトゥナ像
320年頃に興ったグプタ朝の文化がインドのルーツ。ヒンドゥー教のミトゥナ像は、性を万物の源とする考えを表現したもの。
カジュラホのミトゥナ像は必見
イスラム王朝の始まり
クトゥブ・ミナール
グプタ朝衰退後の混乱期の1206年頃、イスラムが侵攻し、王朝が誕生。デリーのクトゥブ・ミナールは、勝利を記念する象徴的な塔です。
全長約72.5mの5層の塔がそびえる
ムガル帝国の成立
レッドフォート
ムガル帝国が成立する1526年前後からヨーロッパ列強が進出、イギリスの支配下に。民族解放運動を経て第2次世界大戦後に独立しました。
ムガル朝文化の集大成レッド・フォート
あなたもインド通 インド文化を知るキーワード
ガンジス川 沐浴場
  1. キーワードは「不浄の手」
    左手は「不浄の手」とされ、食事や握手をするとき、人にものを渡すときも右手を使います。覚えておきましょう。
  2. どうして「沐浴」をするの?
    聖なる水で清めれば、現世の罪を洗い流せると信じられています。最も聖なる地が、ベナレスのガンジス川河岸。
  3. インドの身分制度「カースト」とは
    階級制度(ヴァルナ)と職業の世襲制度(ジャーティ)をいい、法的には禁止されていますが、今も影響が残っています。
インドの歴史で欠かせないキーパーソン
■ブッダ:シャカ族の王子。紀元前5世紀前後、苦行を重ね悟りを開き、仏教の開祖となりました。
■フランシスコ・ザビエル:ゴアを拠点にキリスト教を宣教。ボム・ジエズ教会に遺体が安置されています。
■マハトマ・ガンジー:インド独立の父。非暴力・不服従運動を展開し、イギリスからの独立を指導。
■マザー・テレサ:コルカタに「神の愛の宣教者会」を設立。貧しい人々への奉仕活動を続けた修道女。
歴代皇帝が残したイスラム建築の特徴は?
シンメトリーの美しさ、ミナレット(尖塔)、細緻な装飾に彩られた静謐なモスクなどがイスラム建築の魅力。庇が付いたイスラム建築は、雨季のあるインドの特徴です。
  • フーマユーン廟
  • ムガル帝国第2代皇帝のフーマユーン廟
280年間宇宙を見届ける天文台
藩王ジャイ・スィン2世が18世紀に造った天文観測機器群ジャンタル・マンタル。暦の製作、雨季や日照りの予測などを行っていた所で、ジャイプールのものが最大。
  • ジャンタル・マンタル
  • 今も使われているジャンタル・マンタル

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