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オカバンゴ・デルタ/ボツワナ多様な野生動物が集まる世界最大の内陸デルタ

オカバンゴ・デルタ

Story

デルタといえば河口付近に形成される三角州が一般的ですが、記念すべき1000件目の世界遺産に登録されたオカバンゴ・デルタは、アフリカ南部の内陸にあります。ボツワナ北部に流れ込むオカバンゴ川が海から遠く離れた地に出現させた、世界最大の内陸デルタです。

オカバンゴ川はアンゴラに源を発し、ボツワナのカラハリ砂漠を流れ、やがて砂漠の中へと消えていきます。オカバンゴ川源流域が1月の雨季に降った膨大な量の雨が、ボツワナにたどり着くのは乾季の5月~8月頃。川は氾濫を起こし、涸れ果てた大地は水で満たされ、最大で東京都の約8倍に匹敵する氾濫原が姿を現します。生物には貴重な水の恵みとなり、植物が芽を出し、ヌーやシマウマなどの草食動物が水辺に集まり、それを狙うライオンやヒョウ、チーター、ハイエナ、リカオンなどの肉食獣が徘徊し始めます。カバやワニも頻繁に水面から顔を出し、ゾウの群れが食べ物を求めて闊歩します。

生命の息吹に満ちたこの季節のオカバンゴ・デルタは、野生動物を観察する絶好の機会。小型機で上空から雄大なデルタの絶景とともに動物の群れをウォッチング。また、モコロと呼ばれる木をくり抜いて作った丸木舟で、パピルスなどの水草が群生する水路を音もなく進み、幾百年と繰り広げられて来た大自然の営みに身を置くのはオカバンゴ・デルタならでは。とりわけ夕日が水面を染める頃、動物たちの咆哮を聴いていると、原始の野性が呼び覚まされることでしょう。

Photos

インパラの群れ

湿地を駆け巡る野生動物の群れ

モコロ

伝統的な移動手段の手こぎボート「モコロ」

Data

登録名
オカバンゴ・デルタ
登録年
2014年
分類
自然遺産
国名
ボツワナ
アクセス
マウン空港からセスナ(小型機)で各ロッジまで約1時間
ベストシーズン
4月〜11月頃