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ラサのポタラ宮歴史地区/中国天空の聖都に残された壮麗な宮殿群と寺院

ラサのポタラ宮歴史地区

Story

中国チベット自治区の区都ラサ。富士山の頂に近い高度に位置する、この天空の都には、チベットの聖域にしてダライ・ラマの宮殿であったポタラ宮、離宮ノルブリンカ、巡礼者が引きも切らないチベット仏教の総本山ジョカン、3つの建築物が世界遺産に登録されています。

標高3,700m、ラサのマルポリ(紅山)に建つポタラ宮は、7世紀にソンツェン・ガンポによって築かれた宮殿跡を拡張・改修し、1642年にダライ・ラマ5世が建造。ポタラとは観音菩薩が住むという補陀落のサンスクリット名に由来し、高さ117m、外観13層、建築面積1万3,000㎡に及ぶ、世界最大級の単体建築です。約1,000部屋を有し、極彩色の壁画や彫刻などで飾られた内部は、まさにチベット美術の粋。ダライ・ラマの政務の場であった白宮と仏を祀る紅宮に分かれ、紅宮には金箔で覆われ宝石を散りばめた歴代ダライ・ラマの霊塔が並び、ミイラとなったダライ・ラマたちが永久の眠りについています。ダライ・ラマ7世が1755年に建立した夏の離宮ノルブリンカは公園として開放され、チベット仏教の最高の巡礼地ジョカンには、祈りを捧げようとチベット全域から巡礼者が訪れます。

1959年のチベット動乱により、ダライ・ラマ14世がインドへ亡命し、ポタラ宮とノルブリンカから政治と宗教の最高権威は姿を消しました。しかし、チベット人の尊崇の念は変わらず、巡礼者はジョカンで、両膝・両肘・額を地につけ祈る五体投地を繰り返します。

Photos

ポタラ宮

約1,000部屋を有し単体としては世界でも最大級の建築物

ノルブリンカ

様々な草花が植えられている夏の離宮ノルブリンカ

Data

登録名
ラサのポタラ宮歴史地区
登録年
1994年・2000年・2001
分類
文化遺産
国名
中国