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カイロ/エジプトイスラムの伝統文化を受け継ぐエジプトの首都

カイロ

Story

ナイル川東岸にイスラム文化を伝えるカイロ旧市街。シタデルや死者の町が広がるイスラム地区(旧市街)、カイロ発祥の地オールドカイロなど約8km×4kmが歴史地区として世界遺産に登録。600以上のモスクと1,000ものミナレットが聳え立ち、「千の塔の都」と称えられます。

カイロの興りは7世紀、イスラム勢力によるバビロン城の陥落に始まり、10世紀にはオールドカイロが形成され、イスラムの軍事都市として隆盛。当時完成した「アズハル・モスク」は林立する列柱が美しく、イスラム最古の高等教育施設であるマドラサが併設されました。12世紀には十字軍の侵攻に備え堅固なシタデルが建設され、13世紀に興ったマムルーク朝時代には、インド洋と地中海を結ぶ交易で巨万の富を得、モスクや教育施設などが次々に建てられイスラム文化が開花。カイロは世界最大規模のイスラム都市となりました。黄金期の14世紀に建てられた「スルタン・ハサン・モスク」にはカイロ一高い約80mのミナレットが聳え、シタデルではエジプト最後の王朝を興したムハンマド・アリがイスタンブールから技術者を呼び寄せ建てた、壮大な「ムハンマド・アリ・モスク」が異彩を放っています。

古代エジプト王朝の誕生からピラミッド信仰も薄れた約4,000年後、唯一神アッラーを信奉する敬虔なイスラム教徒たちが築いた新たな都は、学術、文化、経済を発展させ、アフリカ最大の都市へと成長。カイロ歴史地区はエジプト文明の薫りを感じさせない不思議空間です。

Photos

ムハンマド・アリ・モスク

シタデル(城塞)に建つ、壮麗なムハンマド・アリ・モスク

イスラム女性

イスラム女性の伝統スタイル。彼女たちの一日は祈りに始まり、祈りで終わる

Data

登録名
カイロ歴史地区
登録年
1979年
分類
文化遺産
国名
エジプト
住所
El-Tahrir Square, Ismailia, Qasr El Nil, Cairo Governorate 4272083 エジプト
アクセス
カイロ国際空港からカイロ市内まで車で約1時間
ベストシーズン
10月〜3月頃