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法隆寺/日本聖徳太子ゆかりの仏教建造物群

Story

奈良県生駒郡斑鳩町。のどかな田園風景の中に、聖徳太子建立の七大寺をはじめ、ゆかりの古寺が点在しています。登録されているのは、現存する木造建築物としては世界最古の法隆寺を含む、飛鳥時代の寺院群。これらの寺院建築とそこに安置された彫刻や絵画は、日本美術の原点ともいうべき宝です。

605年、飛鳥をあとにして、かねてよりこの地に造営中だった斑鳩宮に移住した聖徳太子。推古天皇の摂政として、冠位十二階や十七条憲法を制定し、中央集権国家の基礎を築くとともに、遣隋使を派遣して大陸の文化・芸術の導入に努め、仏教の普及に尽力していたことはあまりにも有名です。

聖徳太子と推古天皇によって、607年に建立された法隆寺。境内は西院伽藍と東院伽藍に分かれ、国宝・重要文化財の建築物だけでも55棟に及びます。西院にある日本最古の五重塔(国宝)は、上にいくほど塔身が細くなる設計がなされ、安定感のある美しさ。東院には八角円堂の夢殿(国宝)があり、聖徳太子等身と伝わる秘仏救世観音像(国宝)が本尊として祀られています。幾多の兵火を免れて伝わる宝物は2,300余点。まさしく世界に輝く仏教美術の殿堂です。

太子が法華経を講説した、岡本の宮を前身とする法起寺もまた、貴重な建築物。創建当時のまま残る高さ約24mの三重塔(国宝)は、日本最大で最古とされ、法隆寺五重塔の初層・三層・五層とほぼ同じ大きさ。法隆寺を訪れたなら、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

Data

登録名
法隆寺地域の仏教建造物
登録年
1993年
分類
文化遺産
国名
日本
住所
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1
アクセス
JR法隆寺駅から徒歩約15分
ベストシーズン
通年