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白神山地/日本豊かな恵みを育む偉大なるブナの木

白神山地

Story

青森県と秋田県にまたがる広大な山岳地帯、白神山地。鹿児島県の屋久島とともに日本初の世界遺産(自然遺産)に登録されたのは、その中央に分布する約1万7000haにおよぶブナの原生林。人の手がほとんど加わっていないブナ林が、これほどの広範囲にわたって現存するのは世界的にも例がなく、また貴重な動植物の宝庫としても極めて重要であると評価されています。国の特別天然記念物のニホンカモシカや天然記念物のクマゲラ、絶滅危惧種でもあるイヌワシなども、ここではのびのびと生を謳歌しています。微生物に至っては何兆種類ともいわれ、白神で発見された野生酵母は、天然酵母パンの材料としてすっかりおなじみ。哺乳類は大型のツキノワグマから世界最小のトガリネズミまで約20種、鳥類約80種、植物約500種、昆虫類は2,000種以上が確認されており、未知の種もおそらくまだまだいるに違いありません。

1,000m級の山々と清らかな流れ、V字に切れ込んだ谷壁を流れ落ちる幾筋もの滝など、景観の美しさでも知られる白神山地ですが、森林生態系保護のため秋田県側のコアゾーン(核心地域)への入山は原則禁止。登山やトレッキングを楽しむなら、遊歩道の整備された青森県側のバッファゾーン(緩衝地域)がおすすめです。暗門の滝や十二湖などの名勝をめぐり、ブナの森林浴を満喫すれば気分晴れ晴れ。山を熟知している現役のマタギ(猟師)が案内するエコツアーも人気を呼んでいます。

Photos

暗門の滝

緑に囲まれた3段に落ちる暗門の滝

新緑の沸壺の池

うっそうとした原生林の中で、宝石のように輝く沸壺の池

Data

登録名
白神山地
登録年
1993年
分類
自然遺産
国名
日本
住所
青森県中津軽郡西目屋村川原平
アクセス
車:JR弘前駅から約40分/バス:弘南バスでJR弘前駅より約55分
ベストシーズン
5~10月