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屋久島/日本豊かな自然が息づく洋上のアルプス

屋久島

Story

鹿児島県佐多岬の南南西約60kmに浮かぶ円形の島。島の中央には九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、1,800mを超す山々が連なり、すばらしい山岳美は「洋上アルプス」と形容されます。植物が育ちにくい花崗岩の島に、驚くほど豊かな森が広がっているのは、これらの山々に海から上る水蒸気がぶつかって多量の雨を降らせるため。

屋久島がユニークなのは、標高差と黒潮の影響で、亜熱帯植物から高山植物まで約1,500種、日本の植物種の実に7割以上が1つの島に存在しているという点。さらに固有種が約40種、屋久島を南限・北限とする植物がそれぞれ約140種・約20種もあり、杉の南限もここ。他の地域に比べ桁違いに杉の寿命が長く、標高700〜1,700mには樹齢1000年を超える屋久杉が多く見られます。その代表が屋久島のシンボル、縄文杉。推定樹齢7200年とも2500年ともいわれ、幹周約16.4m、樹高約25.3mを誇る巨樹中の巨樹。幹の造形が縄文式土器の一種、炎を象った火焔土器に似ていることからこの名が付いたともいわれています。

縄文杉を見るには片道5〜6時間の登山は覚悟。途中、三代杉、翁杉、大王杉、夫婦杉と、有名な屋久杉が次々と目の前に。ウィルソン株は豊臣秀吉が京都の方向寺建立のために切らせたもので、もし順調に生育していたら、縄文杉を超えるばかりか、おそらく日本最大の樹木であったろうといわれています。急峻な山道を登った末にようやく到達した縄文杉を前に、感極まって涙を流す人も。足に自信のない方は、車でも行ける紀元杉へ。縄文杉に劣らぬ威風堂々とした老杉です。また、原生林の中での森林浴を手軽に楽しむなら、白谷雲水峡やヤクスギランドがおすすめ。

Photos

屋久島ウィルソン株

ひっそり旅人を待つウィルソン株。中は空洞で水が湧く

紀元杉

さまざまな木々が着生している紀元杉の樹齢は3000年とも

Data

登録名
屋久島
登録年
1993年
分類
自然遺産
国名
日本
住所
鹿児島県熊毛郡屋久島町
アクセス
鹿児島から飛行機で最短約35分
ベストシーズン
通年