ログイン
会員登録
メニュー

古都スクレ/ボリビア独立の歴史を秘めたボリビアの憲法上の首都

古都スクレ

Story

1533年にインカ帝国が滅び、スペインの支配下にあったボリビア中部のポトシで、1545年に銀の鉱脈が発見されました。その北東約130kmに位置していたスクレは、産出する銀を管理する都市として発展していきます。白い壁と赤い屋根の建築が蒼穹に映えるコロニアル・スタイルの古都スクレは、1991年に世界遺産に登録されました。

スクレは建設当時、銀を意味するラ・プラタと呼ばれ銀により繁栄。最高裁判所が置かれ、大学が創設され、教会や修道院が次々に建てられ、やがて文化と宗教の中心地になり、19世紀には独立運動の先駆けの地となります。1809年に勃発した独立運動は瞬く間に鎮圧されますが、南米の独立運動の指導者シモン・ボリーバルを触発し、16年後にはボリーバルと、その指揮下にあったアントニオ・ホセ・デ・スクレによってボリビアは解放され、1825年にボリビア独立の調印がこの地で行われました。新しい国家はボリーバルにちなみボリビアと名付けられ、ラ・プラタはボリビア独立の父にして初代大統領となったスクレの名に変更され、ボリビアの首都となりました。

現在もスクレはボリビアの憲法上の首都で、最高裁判所もここにあります。しかし、1900年代に議会と政府機関がラパスに移って以降、かつての活況は失われています。条例により建物を白く塗ることを義務付けられ、「白の街」とも呼ばれるボリビアの古都には、華麗なコロニアル建築の数々が激動の歴史を秘めて佇んでいます。

Photos

スクレ

「白い街」と呼ばれ、コロニアル建築が佇むスクレの街並み

スクレ

行政・立法府がある事実上の首都であるラパスの街並み

Data

登録名
古都スクレ
登録年
1991年
分類
文化遺産
国名
ボリビア
住所
Sucre,ボリビア
アクセス
アルカンタリ国際空港から車で約40分
ベストシーズン
5~8月