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イチャン・カラ/ウズベキスタン二重の城壁に守られたシルクロードの古都

イチャン・カラ

Story

ウズベキスタン北西部のヒヴァはアムダリヤ川の下流に位置し、カラクム砂漠の入口にあるオアシス都市。一帯はホレズム地方と呼ばれ、年間300日も晴天が続く乾燥地帯。人々の営みはアムダリヤ川の流れに左右されてきました。小都市のヒヴァに都が移転したのも、アムダリヤ川の流路が変わったため。17世紀、ヒヴァ・ハーン国(現ウズベキスタン)の王都となり、ホレズム第一のイスラムの聖都となったヒヴァは、外壁と内壁の二重の城壁で守られ、東西交易の中継地として繁栄を極めました。イチャン・カラはその内城。高さ8m、厚さ6m、長さ2.2kmの堅牢な城壁で囲まれた旧市街が世界遺産に登録されています。

ハーン(王)が住んだ内城には、モスクとメドレセ(神学校)が各20、ミナレットが6基もあります。西門の脇に建つ高さ約26mのずんぐりとしたカルタ・ミナルは、ハーンの死により工事が中断された未完成のミナレット。その横の神学校ムハンマド・アミン・ハーン・メドレセは、中央アジアで最大の規模を誇ります。さらに、ハーンや4人の妃の豪華な装飾の部屋が並ぶタシュ・ハウリ宮殿、10世紀の創建当時の柱をはじめ200本以上の柱が林立するジュマ・モスクなど、小さな旧市街に壮麗なイスラム建築が凝縮しています。

中世の姿をとどめ時の流れを止めたかのようなかつての王都を歩けば、その昔シルクロードを行き交った隊商の喧噪や、豪華な宮殿に多くの美女をはべらせていたハーンの栄華が甦えってくるかもしれません。

Photos

イスラム・ホジャ・ミナレット

ヒヴァで一番の高さ(約45m)を誇るイスラム・ホジャ・ミナレット

ジュマ・モスク

1本1本彫刻された213本もの柱が並ぶジュマ・モスクは独特の雰囲気が漂う

Data

登録名
イチャン・カラ
登録年
1990年
分類
文化遺産
国名
ウズベキスタン
アクセス
ウルゲンチ空港からヒヴァまではバスで約1時間半