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歴史的城壁都市クエンカ/スペイン2つの川に挟まれた崖の上にひしめく建築群

歴史的城壁都市クエンカ

Story

スペイン、ラ・マンチャ地方の都市クエンカは、フカル川とウエカル川に挟まれた切り立つ崖の上にあり、12世紀から18世紀にかけての歴史的建造物が数多く残る旧市街が世界遺産に登録。崖にへばりつくように建つ家々の都市景観が異彩を放っています。

クエンカの歴史はイベリア半島を支配したイスラム教徒が9世紀に築いた要塞に始まり、1177年にレコンキスタに成功したカスティーリャ王アルフォンソ8世が奪回。13世紀にはスペイン最古のゴシック様式聖堂といわれるクエンカ大聖堂が建立され、マヨール広場周辺にキリスト教の教会や修道院などが次々に建設されました。また16世紀にかけて織物業が盛んになり人口が増え、高層住居が崖の上に林立するようになりました。なかでも14世紀に建てられ、18世紀まで市庁舎として使われていた「宙吊りの家」はクエンカのシンボル。絶壁ぎりぎりに建ち、バルコニーは完全に崖からせり出している不安定さ。現在はミロなどの作品を収める「スペイン抽象芸術美術館」となり、窓外に広がるウエカル川の景観も一幅の名画です。

自然にとけ込んだ独特の景観をめでるのが世界遺産都市クエンカの醍醐味。16世紀のサン・パブロ修道院を改装したパラドールに宿を求め、眼下にウエカル川の渓流、断崖に建つ家々を対岸に眺めくつろぐのはクエンカならではの過ごし方。パラドール内のレストランでラ・マンチャの郷土料理に舌鼓を打つのも楽しみです。

Photos

クエンカ大聖堂

スペイン最古のゴシック様式聖堂といわれるクエンカ大聖堂

宙吊りの家

18世紀まで市庁舎だった絶壁ぎりぎりに建つ宙吊りの家

Data

登録名
歴史的城壁都市クエンカ
登録年
1996年
分類
文化遺産
国名
スペイン
住所
Pl. Mayor, 16001 Cuenca, スペイン(大聖堂)
アクセス
マドリッドから高速鉄道AVEで約1時間
ベストシーズン
通年