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プレア・ヴィヒア寺院/カンボジア国境の山上に息づくクメール王朝の聖なる寺院

プレア・ヴィヒア寺院

Story

アンコール・ワットから北東へ約120km。カンボジアとタイの国境に連なるダンレック山地に、カンボジアで2番目に世界遺産に登録されたプレア・ヴィヒア寺院があります。プレア・ヴィヒアとはクメール語で「神聖な寺院」意味し、広大なカンボジア平原を一望する断崖の上に建つことから「天空の寺院」とも称されています。

プレア・ヴィヒア寺院は9世紀、クメール王朝によってヒンドゥー教のシヴァ神を祀る寺院として創建され、11~12世紀頃まで増築が繰り返され現在の姿に。寺院建築は聖なる山「須弥山」に倣い、南北約800mにわたって一直線上に配置され、5つの塔門と4つの中庭で区切られた参道を登り、神聖なる世界へ近づいていきます。最初の第5塔門は現存する最古の建築。その姿はカンボジアの2000リエル札の絵柄にもなっています。第4塔門には精緻(せいち)なレリーフでヒンドゥー教の天地創造神話「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」が描かれ、プレア・ヴィヒア寺院の最高傑作といわれています。最後の塔門である第1塔門は回廊で囲われ、中は聖域中の聖域。中心に建つ中央祠堂には、ヒンドゥー教の神とともに仏像が祀られ、この寺院の変遷を物語ります。

プレア・ヴィヒア寺院は、長らくタイとの間で領有権争いが続いていましたが、2013年にカンボジアに帰属することが国際的に認められました。寺院の最奥は断崖絶壁。眼下には緑の平原を古道が貫き、クメール人も眺めたであろう時空を超えた絶景が広がります。

Photos

プレア・ヴィヒア寺院

断崖の上に建つことから「天空の寺院」と称されている

プレア・ヴィヒア寺院

世界遺産プレア・ヴィヒア寺院遺跡から見下ろすカンボジアの大地

Data

登録名
プレア・ヴィヒア寺院
登録年
2008年
分類
文化遺産
国名
カンボジア
アクセス
シェムリアップから車で約4時間