Story
凱旋門やエッフェル塔と並ぶフランスの観光名所、ヴェルサイユ宮殿。華やかな宮廷生活の名残を一目見ようと、世界中から訪れる観光客は年間約600万人にも上るとか。フランス絶対王政時代を象徴する建物が、どうしてパリ郊外のこの地にあるのでしょうか。
事の発端は、ヴォール・ヴィコント城のお披露目パーティー。城のあまりの豪華さに招かれたルイ14世は大激怒。ただちにこれを凌ぐ壮麗豪華な宮殿の着工を命じたのです。白羽の矢が当たったのは狩猟用の別荘があるヴェルサイユ。この館を莫大な費用と人力、長い年月をかけて拡大・改造して出来上がったのがヴェルサイユ宮殿というわけです。
宮殿は2つの翼棟を持つ左右対称のバロック様式。内部は3階建てで、王の大居室(正殿)や王妃の居室などの見どころが集中する2階は自由に見学が可能。いずれの部屋も壁や天井、床は大理石と金銀で装飾され目も眩むばかり。大居室群にはそれぞれ天井に描かれたギリシャの神々にちなんだ名前が付けられています。宮殿の裏側に広がる100万m²の大庭園も、幾何学模様の花壇、運河に噴水、彫像などが配置され、2つの離宮とマリー・アントワネットの田舎家もあり、とにかく広大。
宮殿だけでも半日、すべてを見るには丸一日が必要。さすが「朕は国家なり」と豪語した太陽王が建てただけのことはあります。連日の舞踏会や宴会、贅を尽くした暮らしで国家財政は逼迫、フランス革命が起こったのもむべなるかなという気がします。
事の発端は、ヴォール・ヴィコント城のお披露目パーティー。城のあまりの豪華さに招かれたルイ14世は大激怒。ただちにこれを凌ぐ壮麗豪華な宮殿の着工を命じたのです。白羽の矢が当たったのは狩猟用の別荘があるヴェルサイユ。この館を莫大な費用と人力、長い年月をかけて拡大・改造して出来上がったのがヴェルサイユ宮殿というわけです。
宮殿は2つの翼棟を持つ左右対称のバロック様式。内部は3階建てで、王の大居室(正殿)や王妃の居室などの見どころが集中する2階は自由に見学が可能。いずれの部屋も壁や天井、床は大理石と金銀で装飾され目も眩むばかり。大居室群にはそれぞれ天井に描かれたギリシャの神々にちなんだ名前が付けられています。宮殿の裏側に広がる100万m²の大庭園も、幾何学模様の花壇、運河に噴水、彫像などが配置され、2つの離宮とマリー・アントワネットの田舎家もあり、とにかく広大。
宮殿だけでも半日、すべてを見るには丸一日が必要。さすが「朕は国家なり」と豪語した太陽王が建てただけのことはあります。連日の舞踏会や宴会、贅を尽くした暮らしで国家財政は逼迫、フランス革命が起こったのもむべなるかなという気がします。