Story
ミャンマーの中央部、エーヤワディ川の中流域に広がる約40㎢の広大な原野に2000とも3000ともいわれる寺院や仏塔が林立するバガン遺跡。国民の80%以上が仏教徒といわれるミャンマーにあって、今も多くの仏教徒が参拝に訪れる聖地です。カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡のひとつが2019年7月、ようやく悲願の世界遺産登録となりました。
およそ1000年前、ミャンマー最初の統一王朝、バガン王朝が栄えた11~13世紀に建設された仏教建築群が、城壁で囲まれた考古学保護区オールドバガンと、その周辺に広範囲に点在し、レンタルバイクや馬車などで巡ります。数ある仏教建築の中でもバガンで最大にして最も美しいといわれるのが1091年建立のアーナンダ寺院で、中央には高さ約10mの4体の仏像が東西南北を向いて立ち圧倒されます。5層のテラスからなるシュエサンドー・パゴダは1057年の建立。仏塔の中に仏陀の遺髪が収められているといわれ、1000年近く経った今も黄金色の輝きを放ち続けています。シュエズィーゴォン・パゴダもバガンを代表する仏教建築です。仏陀の遺骨と歯を収めたと伝えられる釣り鐘形の黄金の仏塔が美しく、篤い信仰を集めています。
バガンは遺跡といっても今も人々が生活するエリアです。交通の拠点ニャウンウーの市場の賑わいにふれ、エーヤワディ川を染める夕日を眺めていると、文明の栄枯盛衰を感じずにはいられません。
およそ1000年前、ミャンマー最初の統一王朝、バガン王朝が栄えた11~13世紀に建設された仏教建築群が、城壁で囲まれた考古学保護区オールドバガンと、その周辺に広範囲に点在し、レンタルバイクや馬車などで巡ります。数ある仏教建築の中でもバガンで最大にして最も美しいといわれるのが1091年建立のアーナンダ寺院で、中央には高さ約10mの4体の仏像が東西南北を向いて立ち圧倒されます。5層のテラスからなるシュエサンドー・パゴダは1057年の建立。仏塔の中に仏陀の遺髪が収められているといわれ、1000年近く経った今も黄金色の輝きを放ち続けています。シュエズィーゴォン・パゴダもバガンを代表する仏教建築です。仏陀の遺骨と歯を収めたと伝えられる釣り鐘形の黄金の仏塔が美しく、篤い信仰を集めています。
バガンは遺跡といっても今も人々が生活するエリアです。交通の拠点ニャウンウーの市場の賑わいにふれ、エーヤワディ川を染める夕日を眺めていると、文明の栄枯盛衰を感じずにはいられません。