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ロード・ハウ諸島/オーストラリア稀少な動植物が生息する太古からの絶海の孤島

ロード・ハウ諸島

Story

シドニーの北東約700kmの絶海に世界最南端といわれる珊瑚礁を抱えて浮かぶロード・ハウ諸島は、およそ700万年前の海底火山の隆起と海水の浸食により形成されました。峻険な2つの火山が聳え立つロード・ハウ島、海中から屹立する三角形の巨大な岩の島ボールズピラミッドなど、世界遺産に登録された4つの島には、独自の進化を遂げた固有種や絶滅が危惧される稀少な動植物が生息しています。

ロード・ハウ諸島では200種を超える植物が確認され、その約半数が固有種とか。一度も大陸とつながったことがなく天敵のいない孤島だけに、鳥類も160種以上が生息しています。なかでもヤンバルクイナの仲間の飛べない鳥で、島の名が付けられたロードハウクイナは、入植者が持ち込んだ生物によって一時は絶滅の危機に追い込まれましたが、手厚い保護により現在は数百羽にまで回復しました。

全長約11km、幅約2.8kmのロード・ハウ島は、太古から亜熱帯の森に覆われ、白砂のビーチに縁どられた海岸線、ラグーン、珊瑚礁が広がっています。この豊かな自然や生態系を守るため、一日に滞在できるのは約400人と限定され、車の利用も厳しく制限されています。文明を感じさせるのは、島にあるただ1つの小さな村のみですが、リゾートライフを快適に過ごすためのホテルやレストランなどが完備。シドニー、ブリスベンから約2時間のフライトで、楽園のような世界遺産の島を満喫することができます。

Photos

ロード・ハウ島 サンゴ礁

豊かな自然や生態系が存在し、島は透き通るような美しい海に囲まれています

亜熱帯の森

ロード・ハウ島は、太古から亜熱帯の森に覆われています

Data

登録名
ロード・ハウ諸島
登録年
1982年
分類
自然遺産
国名
オーストラリア
住所
オーストラリア ニューサウスウェールズ
アクセス
シドニー空港からロードハウ島まで飛行機で約2時間
ベストシーズン
9月〜5月頃