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ウィーン歴史地区/オーストリアハプスブルク家が育んだ華麗なる文化・芸術の都を歩く

ウィーン歴史地区

Story

モーツァルト、ヨハン・シュトラウスら多くの音楽家を育て、クリムトやシーレらの新しい芸術が花開いたウィーン。この街が隆盛を極めるのは、13世紀にハプスブルク家が都と定めてから。そして19世紀、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は帝都を大改造。市街を囲む城壁を取り壊し、幅58m、一周約5kmの環状道路「リンク・シュトラーセ」を設け、通り沿いにオペラ座やギリシャ神殿風の国会議事堂を建設するなど、ウィーンの街に一層の彩りを加えていったのです。

リンクの内側、ウィーン歴史地区には主な見どころが集まっています。一般公開されている王宮ホーフブルクで、ハプス ブルク家の栄光を物語る宮殿群や膨大なコレクションに圧倒されたら、カフェ・ホーフブルクで皇帝や皇妃たちに思いを馳せ、ひと息つくのもいいでしょう。 ウィーンのシンボル、地下に歴代皇帝の内臓が眠るシュテファン大聖堂も必見で、最も高い塔からはウィーン市内を一望することができます。そして、バロックの総合芸術とも称されるベルヴェデーレ宮殿では、クリムトの名画など、中世から現代にいたるオーストリアの美術作品を鑑賞できます。また、1786年創業のハプスブルク家御用達のカフェ「デメル」で、名物 のザッハトルテをいただいたり、貴族エスターハージー家のケラーを改装して1683年に開業した老舗のホイリゲ(ワインバー)、「エスターハージーケ ラー」で自家製ワインを傾けるなど、伝統の食体験もウィーンの街歩きの楽しみです。

中世から20世紀初頭までハプスブルク家の帝都であったウィーン。そこには音楽、絵画、建築、文学など、ヨーロッパの文化が凝縮されています。繁栄の残り香とともに、その真髄に浸ってみませんか。

Photos

シュテファン寺院

12世紀にロマネスク様式で建てられ、その後バロック様式に建て替えられたシュテファン寺院は、街のシンボル

ベルベデーレ宮殿

2つのバロック式宮殿があるベルベデーレ宮殿は、18世紀初頭にプリンツ・オイゲン公の夏の離宮として建てられた

Data

登録名
ウィーン歴史地区
登録年
2001年
分類
文化遺産
国名
オーストリア
住所
Stephansplatz 3, 1010 Wien, オーストリア
アクセス
空港からウィーン市内までバスで約30分
ベストシーズン
通年