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ブラジリア/ブラジル不世出な建築家が荒野に誕生させた未来都市

ブラジリア

Story

2016年夏、オリンピックの熱戦が繰り広げられたリオ・デ・ジャネイロ。その美しい港湾都市から1,000km近く内陸に入った標高1,100mの高原に、ブラジルの首都ブラジリアはあります。1956年、当時の大統領ジュセリーノ・クビチェックによって計画され、わずか数年で完成。1960年にリオから遷都されました。そして世界遺産に登録されたのが1987年のこと。建設から30年に満たない都市が世界遺産となったのは、きわめて斬新な創造性にあったといえるでしょう。

新首都ブラジリアの基本設計は、ブラジル建築界の重鎮ルシオ・コスタが担当。上空から見ると飛行機の形をしており、機首部分に国会議事堂、大統領府、最高裁判所が集まり、胴体部分に官公庁、カテドラル、文化施設、商業施設などが続き、翼の部分には集合住宅や各国大使館が配置されています。ツインタワーの左右にドーム型の上院と巨大な皿のような下院を配した国会議事堂、16本の「く」の字型のコンクリート柱でガラス天井を支えるカテドラルなど、超モダンなデザインの主要建築物はブラジル人建築家のオスカー・ニーマイヤーが設計。彼はル・コルビュジエらと共にニューヨークの国連本部ビルを手がけるなど、数々の名建築を残しています。

独特のフォルムの建築群、立体交差の道路を行き交うクルマ。それは、かつてSF映画で観た未来都市の光景さながら。ブラジル近代化のシンボルだった計画都市は、半世紀を経た今も古さを感じさせません。

Photos

国会議事堂

ツインタワーの左右にドーム型と巨大な皿のような独特のフォルムの国会議事堂

斬新な独特のフォルムの建築群

斬新な独特のフォルムの建築群など、まるでSF映画で観る未来都市さながら

Data

登録名
ブラジリア
登録年
1987年
分類
文化遺産
国名
ブラジル
住所
Brasília - DF, Brasil
アクセス
ブラジリア国際空港(プレジデント・ジュセリーノ・クビチェック国際空港)から中心地まで車でおよそ20分
ベストシーズン
9~10月