Story
カナダ東部のノヴァ・スコシア州にある港町ルーネンバーグは、1753年にイギリスの植民都市として建設されました。移り住んだのはドイツ、スイス、フランスなどのプロテスタント1453人。現在2000人余りを数える住民のほとんどがその子孫といわれ、建設当時の姿をそのまま残す旧市街は1995年、世界遺産に登録されました。
格子状の旧市街は典型的な18世紀のイギリス植民都市のスタイル。「すべての道はまっすぐに、すべての曲がり角は直角に」という思想のもとに計画された設計図で、現地の地形をまったく考慮せずに建設されたため、町を歩くととんでもない急坂に出くわしたりします。建物の3分の2は18~19世紀の木造建築。ヴィクトリア王朝時代の建築の影響を受けた約400戸の伝統家屋が、1754年に建てられたゴシック様式のセント・ジョン聖堂などとともに大切に保存されています。家の多くは船大工が建て、船用のペンキの余りで家を塗ったので、赤、白、黄色、青など、とても色鮮やか。軒先にレース模様の彫刻が施されたり、「ルーネンバーグ・バンプ」と呼ばれる大きな出窓がしつらえられた家屋もあります。
机上プランでつくられた格子状の町と、そこに軒を連ねるカラフルなヴィクトリア様式の木造建築を受け継ぎ、修復・保全しながら日々の生活を営む移民の末裔たち。この町の姿や環境は1753年からほとんど変りません。そして現在もコミュニティとして機能しているユニークな世界遺産の町、ルーネンバーグを訪ねてみてはいかがでしょうか。
格子状の旧市街は典型的な18世紀のイギリス植民都市のスタイル。「すべての道はまっすぐに、すべての曲がり角は直角に」という思想のもとに計画された設計図で、現地の地形をまったく考慮せずに建設されたため、町を歩くととんでもない急坂に出くわしたりします。建物の3分の2は18~19世紀の木造建築。ヴィクトリア王朝時代の建築の影響を受けた約400戸の伝統家屋が、1754年に建てられたゴシック様式のセント・ジョン聖堂などとともに大切に保存されています。家の多くは船大工が建て、船用のペンキの余りで家を塗ったので、赤、白、黄色、青など、とても色鮮やか。軒先にレース模様の彫刻が施されたり、「ルーネンバーグ・バンプ」と呼ばれる大きな出窓がしつらえられた家屋もあります。
机上プランでつくられた格子状の町と、そこに軒を連ねるカラフルなヴィクトリア様式の木造建築を受け継ぎ、修復・保全しながら日々の生活を営む移民の末裔たち。この町の姿や環境は1753年からほとんど変りません。そして現在もコミュニティとして機能しているユニークな世界遺産の町、ルーネンバーグを訪ねてみてはいかがでしょうか。