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ケベック/カナダフランスの薫り漂う詩情豊かな城塞都市

ケベック

Story

ケベック州の州都にして北米唯一の城塞都市で、今もなおカナダの歴史が凝縮された北米最古の貴重な街並みが残っています。1608年、先住民が「ケベック(川が狭まったところ)」と呼んでいた岬に、フランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランが毛皮交易所を開いたのが町の起こり。旧市街はアッパータウンとロウアータウンとに分かれ、城壁の上からは中世ヨーロッパの趣たっぷりの街並みが見下ろせます。

シャンプラン像のあるダルム広場を横切り、地元画家の作品を展示即売しているトレゾール通りを抜ければ、ノートルダム大聖堂が見えてきます。サン・ルイ門通りの向こう側にそびえているのは、街のシンボル、シャトー・フロントナック。フランスの古城を模した高級ホテルで、建物内部を見学できるガイドツアーもあるほどの観光名所。ホテル横からは、セント・ローレンス川に沿って、テラスデュフランと呼ばれる遊歩道が続きます。オルレアン島まで見渡せるビューポイント、知事の散歩道という名の階段を上ってさらに進むと、星形をした要塞シタデル、英仏戦争の舞台となった戦場公園へと行き着きます。

アッパータウンの景色を楽しんだ後は、フェニキュラー(ケーブルカー)に乗って崖下のロウアータウンへ。カナダ最古の商店街プチ・シャンプラン通りは、カフェやギャラリーなどが立ち並ぶ賑やかなエリア。歴史感じる石畳の通りは歩くだけでも楽しく、冬の夜には、降り積もった雪にイルミネーションが反射して、まるでメルヘンの世界。毎年2月には、世界最大の冬の祭典「ウィンター・カーニバル」も開催されます。

Photos

ケベック

船が行き交うセント・ローレンス川沿いをのんびり散策

プチ・シャンプラン通り

工芸品の店や石畳の細道が続くプチ・シャンプラン通り

Data

登録名
ケベック旧市街の歴史地区
登録年
1985年
分類
文化遺産
国名
カナダ
アクセス
モントリオールから飛行機で約45分、トロントからは約1時間45分