Story
ポーランドの旧都クラクフの南東15kmにあるヴィエリチカ岩塩坑は700年以上の歴史を誇り、クラクフ歴史地区とともに1978年に世界で初めて世界遺産に登録された12件のひとつ。2013年には範囲が拡大され、30km東にあるボフニャ岩塩坑が世界遺産に加わりました。
ヴィエリチカ岩塩坑は13世紀に本格的な採掘が始まり、深さ300m以上、総延長300km以上に達する坑道が、地下9層にわたって広がっています。このうち地下3層135mまでが一般に公開されていて、床も壁も天井も岩塩の坑道を巡れば、生々しい採掘の様子を再現した人形が現れ、坑夫たちが採掘道具を使って彫ったという岩塩の精巧な彫像が目に飛び込んできます。坑内には採掘後の空間を利用して造られた礼拝堂がいくつかありますが、なかでも聖キンガ礼拝堂は圧巻。祭壇も壁に彫られたレリーフも、坑夫たちが作業の安全を祈って岩塩をひとつひとつ彫り出したもの。この地にはハンガリーのキンガ姫がポーランド王家に嫁ぐ途中、泉に投じた指輪がヴィエリチカの岩塩の層とともに現れたとの伝説があり、天井で光を放つ塩の結晶でできたシャンデリアが、坑内を神秘的な輝きでつつみます。
14世紀には国家財源の30%を占め、ポーランド王国の最盛期を支えたとされるヴィエリチカ岩塩坑も、1996年には商業採掘を中止。現在は多くの観光客が訪れ、地下ホールでは結婚式や舞踏会、コンサートなども催され、新たな賑わいの空間に生まれ変わっています。
ヴィエリチカ岩塩坑は13世紀に本格的な採掘が始まり、深さ300m以上、総延長300km以上に達する坑道が、地下9層にわたって広がっています。このうち地下3層135mまでが一般に公開されていて、床も壁も天井も岩塩の坑道を巡れば、生々しい採掘の様子を再現した人形が現れ、坑夫たちが採掘道具を使って彫ったという岩塩の精巧な彫像が目に飛び込んできます。坑内には採掘後の空間を利用して造られた礼拝堂がいくつかありますが、なかでも聖キンガ礼拝堂は圧巻。祭壇も壁に彫られたレリーフも、坑夫たちが作業の安全を祈って岩塩をひとつひとつ彫り出したもの。この地にはハンガリーのキンガ姫がポーランド王家に嫁ぐ途中、泉に投じた指輪がヴィエリチカの岩塩の層とともに現れたとの伝説があり、天井で光を放つ塩の結晶でできたシャンデリアが、坑内を神秘的な輝きでつつみます。
14世紀には国家財源の30%を占め、ポーランド王国の最盛期を支えたとされるヴィエリチカ岩塩坑も、1996年には商業採掘を中止。現在は多くの観光客が訪れ、地下ホールでは結婚式や舞踏会、コンサートなども催され、新たな賑わいの空間に生まれ変わっています。