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万里の長城/中国世界無比の壮麗にして壮大な防護壁

万里の長城

Story

行ってみたい世界遺産のアンケートをとると、必ず上位にランキングされる万里の長城。「不到長城非好漢(長城に行かぬは男にあらず)」といわれる中国最大の名所ですが、もちろん女性にも大人気。東は河北省山海関から西は甘粛省嘉峪関(かよくかん)に至る大城壁で、総延長は約21,000kmにも及びます。

春秋戦国時代に諸候国が防衛のために築いたのが始まりで、紀元前221年に中国を統一した秦の始皇帝が、北方の騎馬民族・匈奴(きょうど)の侵入を防ぐために約30万の軍兵と数百万の農民を動員して大がかりな補修・増築工事を行い、1本の長城につなぎ合わせたのだそうです。現存するのはモンゴルの侵入に備えて明代に建てられ、土を土台にレンガを敷き詰めた堅牢な造りとなっています。グレートウォールとはよくぞいったもので、島国日本では到底考えられぬスケールの壮大さ。度肝を抜かれるとは、こういうことをさすのかもしれません。

北京からは八達嶺、慕田峪、司馬台、金山嶺などの長城が日帰り観光可能。最も勾配がきついのは万里の長城の玄関口といわれる居庸関で、まさに難攻不落の砦といった印象を受けます。登り切るのはかなりの苦行ですが、てっぺんから見渡す眺望はすばらしい! のひと言。健脚の持ち主は、運動靴にスラックスなどの歩きやすい服装で挑戦してみてはいかがでしょうか。八達嶺や慕田峪にはロープウェイが整備されているので、体力に自信のない方はこちらをどうぞ。

Photos

万里の長城

賑わう八達嶺長城。往時の始皇帝の威容が伺える

万里の長城

ライトアップされ、闇に浮かび上がる万里の長城はとても幻想的

Data

登録名
万里(ワンリー)の長城(チャンチョン)
登録年
1987年
分類
文化遺産
国名
中国
アクセス
八達嶺/北京北駅から列車で約2時間、八達嶺下車。または北京市内・徳勝門からバスで約90分
ベストシーズン
4月上旬、9月下旬