Story
フランスとスペインの国境にまたがる約430㎞のピレネー山脈。その中央部に聳える同山脈3番目の高峰ペルデュ山を中心に、スペイン側のオルデサ国立公園と、フランス側のピレネー国立公園の一部が世界遺産に登録されています。氷河が創り上げた特異な自然景観と、中腹の農牧民が何世紀にもわたり受け継いできた文化的景観が残され、自然遺産と文化遺産の要素を兼ねた貴重な複合遺産です。
ペルデュ山とはフランス語で「孤高の山」を意味し、石灰岩の山の中ではヨーロッパ最高峰(標高3,352m)。フランス側のピレネー国立公園には、ガヴァルニー圏谷など氷河によって深く浸食されたカール(圏谷)と数多くの氷河湖があり、切り立つ絶壁からはヨーロッパ最大といわれる落差422mのガヴァルニーの滝をはじめ幾多の滝が落下。カールと滝が織り成す景観は圧巻です。豊かな自然はまた、ヒグマや猛禽類など多種多様な生物を育む聖域ともなっています。一方、スペイン側のオルデサ国立公園にはブナなどの原生林が広がり、全長約9km、深さ1,000mを超える巨大なオルデサ渓谷が口を開け、春にはエーデルワイスなど多くの高山植物が咲き競います。
ペルデュ山の中腹では、ヨーロッパではほとんど見られなくなった羊飼いの移牧が今も行われています。夏は高所の草地で羊を放牧、冬には麓に移動させる農牧畜を脈々と続けてきました。山あいの村落の牧歌的な光景も、複合遺産ペルデュ山のもうひとつの表情です。
ペルデュ山とはフランス語で「孤高の山」を意味し、石灰岩の山の中ではヨーロッパ最高峰(標高3,352m)。フランス側のピレネー国立公園には、ガヴァルニー圏谷など氷河によって深く浸食されたカール(圏谷)と数多くの氷河湖があり、切り立つ絶壁からはヨーロッパ最大といわれる落差422mのガヴァルニーの滝をはじめ幾多の滝が落下。カールと滝が織り成す景観は圧巻です。豊かな自然はまた、ヒグマや猛禽類など多種多様な生物を育む聖域ともなっています。一方、スペイン側のオルデサ国立公園にはブナなどの原生林が広がり、全長約9km、深さ1,000mを超える巨大なオルデサ渓谷が口を開け、春にはエーデルワイスなど多くの高山植物が咲き競います。
ペルデュ山の中腹では、ヨーロッパではほとんど見られなくなった羊飼いの移牧が今も行われています。夏は高所の草地で羊を放牧、冬には麓に移動させる農牧畜を脈々と続けてきました。山あいの村落の牧歌的な光景も、複合遺産ペルデュ山のもうひとつの表情です。