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ブールジュ大聖堂/フランス数度の修復がもたらした建築史上稀に見る大聖堂

ブールジュ大聖堂

Story

フランス各地からピレネー山脈を越え、スペイン北西部の聖ヤコブの聖地へと向かう世界遺産の道「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」。その巡礼路上にあって、14~15世紀に芸術が開花したフランス中部の街ブールジュ。街の中心に聳えるサン・テティエンヌ大聖堂は、フランス・ゴシック建築の最高傑作のひとつとされ「ブールジュ大聖堂」の名称で世界遺産に登録されています。

大聖堂は5つの入口を持ち、奥行約124m、幅は約41mとフランスでも最大級。多様な建築様式が混在する外観は、幾度となく繰り返された修復がもたらしたもの。それまであったロマネスク様式の小さな聖堂が、ゴシック建築の大聖堂に改築されたのは12世紀のことです。しかし14世紀には南塔が傾き、控え壁で補強。16世紀には北塔が倒壊したため、ルネサンス様式で再建。それも束の間、新教徒の手によって破壊され、19世紀の大改修で現在の姿に。一見アンバランスとも思える複雑な外観は、幾多の苦難を乗り越えた歴史の証です。

長さ約118m、幅約15mの堂内は天井が高く、各時代の技法を凝らして製作された12~17世紀のステンドグラスが輝きを放つ神秘的な空間。小説『赤と黒』で知られる文豪スタンダールは「この大聖堂の中に立つと、キリストになったような不思議な気持ちになる」と賛辞を贈ったといわれ、まるで異空間に迷い込んだ心地になります。

Photos

ブールジュ大聖堂 外観

至るところに施された精巧な彫刻

ブールジュ大聖堂 ステンドグラス

数々のステンドグラスが堂内を神秘の光で包み込む

Data

登録名
ブールジュ大聖堂
登録年
1992年
分類
文化遺産
国名
フランス
住所
Bourges Cathedral, Pl. Etienne Dolet, 18000 Bourges, フランス
アクセス
パリのオステルリッツ駅からブールジュ駅まで急行で約2時間。
ブールジュ駅から徒歩約20分
ベストシーズン
通年