Story
パリから南西に列車で約1時間、シャルトル大聖堂はローマ時代からの歴史を持つシャルトルにあり、フランス・ゴシック建築の代表作と称えられています。当初はロマネスク様式を基調に建築されましたが、1194年の火災でほとんどを焼失しました。その後、26年の歳月をかけてゴシック様式で再建されました。そのため正面には右にロマネスク様式の旧塔、左にゴシック様式の新塔が並び立っています。
シャルトル大聖堂は聖母マリアに捧げられた聖堂で、イエスを身ごもった時にまとっていたとされる聖衣が収められています。各ファサードや聖堂内に施された見事な彫刻群もさることながら、「美しき絵ガラスの聖母」から「最後の審判」が描かれたバラ窓まで、170窓を超えるステンドグラスが圧巻です。とりわけ「シャルトル・ブルー」と呼ばれる青い光が染める聖堂内は神々しく、文字を読めなかった多くの信者たちも、このステンドグラスで描かれた聖書物語に神を身近に感じたことでしょう。大聖堂を出るとそこは旧市街が広がります。中世の石造りの建物や木組みの家が立ち並び、その間をウール川が流れ、石畳の路地をそぞろ歩けば、時がゆっくりと流れていきます。
火災、宗教戦争、フランス革命、そして第二次世界大戦と、幾度もの災禍をくぐり抜け、奇跡的に残った聖衣とステンドグラスを今に伝え、篤い信仰を集めるシャルトル大聖堂。パリからの日帰り旅行も楽しめる古き良き町に、その壮大で荘厳な世界遺産はあります。
シャルトル大聖堂は聖母マリアに捧げられた聖堂で、イエスを身ごもった時にまとっていたとされる聖衣が収められています。各ファサードや聖堂内に施された見事な彫刻群もさることながら、「美しき絵ガラスの聖母」から「最後の審判」が描かれたバラ窓まで、170窓を超えるステンドグラスが圧巻です。とりわけ「シャルトル・ブルー」と呼ばれる青い光が染める聖堂内は神々しく、文字を読めなかった多くの信者たちも、このステンドグラスで描かれた聖書物語に神を身近に感じたことでしょう。大聖堂を出るとそこは旧市街が広がります。中世の石造りの建物や木組みの家が立ち並び、その間をウール川が流れ、石畳の路地をそぞろ歩けば、時がゆっくりと流れていきます。
火災、宗教戦争、フランス革命、そして第二次世界大戦と、幾度もの災禍をくぐり抜け、奇跡的に残った聖衣とステンドグラスを今に伝え、篤い信仰を集めるシャルトル大聖堂。パリからの日帰り旅行も楽しめる古き良き町に、その壮大で荘厳な世界遺産はあります。