Story
パリ南西部の豊穣な田園地帯を流れ大西洋へと注ぐロワール河。とりわけ世界遺産に登録された「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」には15~16世紀、王が住まい、華麗な宮廷文化が育まれました。自然環境と調和する歴史的な町々や城館群の文化的景観は「フランスの庭園」と称えられる美しさです。
フランソワ1世の時代に王家の居城となったアンボワーズ城には、王の招きでイタリアのルネサンス期を代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが滞在。フランソワ1世がダ・ヴィンチの発想を取り入れ、狩猟のために造らせたのがロワール最大の城、シャンボール城でした。ロワール河の支流シェール川に優美な姿を浮かべるシュノンソー城は、アンリ2世が愛妾に与え、その後、女性が城主として何代も君臨した謂れを持っています。また、シノン城は百年戦争最中の1492年、シャルル7世がジャンヌ・ダルクと会見した歴史の舞台です。歴代の王が居城とし、ジャンヌ・ダルクゆかりの城でもあるブロワ城は、ゴシック、ルネサンス、バロックなど各時代の建築様式が混在し、さながらフランスの城館の建築史を見るようです。
ルイ14世の頃から政治・文化の中心はヴェルサイユ宮殿へと移りますが、ロワールの城館群は今も華やかなりし時代の姿を留めています。王家や貴族たちに愛された城館を巡り、フランスの建築・芸術に多大な影響を与えたルネサンスの息吹にふれてみてはいかがでしょう。
フランソワ1世の時代に王家の居城となったアンボワーズ城には、王の招きでイタリアのルネサンス期を代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが滞在。フランソワ1世がダ・ヴィンチの発想を取り入れ、狩猟のために造らせたのがロワール最大の城、シャンボール城でした。ロワール河の支流シェール川に優美な姿を浮かべるシュノンソー城は、アンリ2世が愛妾に与え、その後、女性が城主として何代も君臨した謂れを持っています。また、シノン城は百年戦争最中の1492年、シャルル7世がジャンヌ・ダルクと会見した歴史の舞台です。歴代の王が居城とし、ジャンヌ・ダルクゆかりの城でもあるブロワ城は、ゴシック、ルネサンス、バロックなど各時代の建築様式が混在し、さながらフランスの城館の建築史を見るようです。
ルイ14世の頃から政治・文化の中心はヴェルサイユ宮殿へと移りますが、ロワールの城館群は今も華やかなりし時代の姿を留めています。王家や貴族たちに愛された城館を巡り、フランスの建築・芸術に多大な影響を与えたルネサンスの息吹にふれてみてはいかがでしょう。