Story
ポール・ボキューズをはじめ多くの名シェフを輩出し、美食の都として知られるリヨンは、ソーヌ川とローヌ川の合流点に位置し、ローマ時代からの歴史を誇るフランス第3の都市。南北ヨーロッパを結ぶ交通の要衝にあって、15世紀ごろからは絹織物工業と印刷業で繁栄。ソーヌ川沿いに石畳の道や往時の建物が残る旧市街から、クロワ・ルースにかけての歴史地区が世界遺産に登録されています。
19世紀には絹織物の工房が何千軒もあったクロワ・ルースには、トラブールと呼ばれる通路が、迷路のように延びています。これは絹織物の意匠を盗まれないよう、こっそり運ぶために造られたものとか。そのころ、ヨーロッパでは蚕の病気が流行。横浜港から日本の生糸と蚕が盛んに輸出され、リヨンの絹織物工業の危機を救いました。その縁からリヨン市と横浜市は姉妹都市になっています。
旧市街には紀元前43年、シーザーの元副官によって町が拓かれ、リヨンの起源となったフルヴィエールの丘、紀元前15年に建造されたフランス最大の野外ローマ劇場、十字軍の遠征で病没したルイ9世が葬られているサン・ジャン大司教教会など、歴史の遺産がそこかしこに。現在ではフランスの金融業の中心地として栄えるリヨンが、二千年を超える時を刻んでいることに感銘を受けます。
19世紀には絹織物の工房が何千軒もあったクロワ・ルースには、トラブールと呼ばれる通路が、迷路のように延びています。これは絹織物の意匠を盗まれないよう、こっそり運ぶために造られたものとか。そのころ、ヨーロッパでは蚕の病気が流行。横浜港から日本の生糸と蚕が盛んに輸出され、リヨンの絹織物工業の危機を救いました。その縁からリヨン市と横浜市は姉妹都市になっています。
旧市街には紀元前43年、シーザーの元副官によって町が拓かれ、リヨンの起源となったフルヴィエールの丘、紀元前15年に建造されたフランス最大の野外ローマ劇場、十字軍の遠征で病没したルイ9世が葬られているサン・ジャン大司教教会など、歴史の遺産がそこかしこに。現在ではフランスの金融業の中心地として栄えるリヨンが、二千年を超える時を刻んでいることに感銘を受けます。