Story
「リヴィエラの女王」と称される南フランスのリゾート地・ニース。「リヴィエラ」はフランスからイタリアにかけての地中海沿岸の地名であり、フランス側にあたるのがコート・ダジュール地方です。その中心都市となるのがニースであり、真っ青な海は世界中から訪れる観光客を魅了してやみません。
いまでこそ夏のバカンスの行き先の定番となっていますが、もともとはイギリス人が冬の保養地として注目した場所でした。北ヨーロッパは、11月から3月ころまで寒く長い冬が訪れます。18世紀後半からイギリス人を中心とする貴族や上流階級の家族たちは、冬も温暖で過ごしやすいニースへとやってくるようになりました。次々と別荘が建てられ都市開発が進み、彼らの出資により海岸沿いの遊歩道も整備されました。美しい海を眺めながら散歩が楽しめるその道は、「プロムナード・デ・ザングレ(イギリス人の遊歩道)」と呼ばれています。19世紀末には丘の上にヴィクトリア女王のためにベルエポック調のホテル(レジーナ宮殿)が建てられ、また海沿いにも高級ホテルが立ち並ぶように。国際色豊かな旅行客が訪れ、やがて夏の観光産業が始まるようになったのです。
ニースの魅力は海や高級リゾートだけではありません。昔ながらの細い路地が入り組んだ旧市街は、庶民的な顔をもつエリア。またアートめぐりにもぴったりの街で、シャガール本人が設計段階から参画した美術館や、この地の陽光を愛したマティスの美術館を楽しめます。
いまでこそ夏のバカンスの行き先の定番となっていますが、もともとはイギリス人が冬の保養地として注目した場所でした。北ヨーロッパは、11月から3月ころまで寒く長い冬が訪れます。18世紀後半からイギリス人を中心とする貴族や上流階級の家族たちは、冬も温暖で過ごしやすいニースへとやってくるようになりました。次々と別荘が建てられ都市開発が進み、彼らの出資により海岸沿いの遊歩道も整備されました。美しい海を眺めながら散歩が楽しめるその道は、「プロムナード・デ・ザングレ(イギリス人の遊歩道)」と呼ばれています。19世紀末には丘の上にヴィクトリア女王のためにベルエポック調のホテル(レジーナ宮殿)が建てられ、また海沿いにも高級ホテルが立ち並ぶように。国際色豊かな旅行客が訪れ、やがて夏の観光産業が始まるようになったのです。
ニースの魅力は海や高級リゾートだけではありません。昔ながらの細い路地が入り組んだ旧市街は、庶民的な顔をもつエリア。またアートめぐりにもぴったりの街で、シャガール本人が設計段階から参画した美術館や、この地の陽光を愛したマティスの美術館を楽しめます。