Story
13~14世紀に北海、バルト海を中心とする貿易を独占し、繁栄を極めたハンザ同盟都市。ハンザ同盟は北ドイツの諸都市を中心に結成された自由都市の連合体で、その盟主がリューベックでした。トラヴェ川とトラヴェ運河に囲まれた旧市街全域が世界遺産に登録され、「ハンザの女王」と呼ばれた往時の面影を今に伝えています。
1143年に建設されたリューベックは、13世紀には神聖ローマ皇帝に認められた自由都市としてハンザ同盟を率い、タラやニシンなどの貿易で莫大な利益を上げました。そのシンボルが旧市街の入口にあるホルステン門。町の防衛のため1478年に建造された2つの尖塔を持つ堅牢な門です。旧市街に足を踏み入れると、かつてハンザ同盟の会議が行われたマルクト広場に建つ市庁舎、ドイツ初の福祉施設である聖霊病院、バッハが訪れたというマリエン教会などの歴史的建造物が建ち並びます。また、リューベックは1929年にノーベル文学賞を受賞したトーマス・マンの出生地。代表作「ブッデンブローク家の人々」の舞台となった家が博物館として公開されています。
最盛期には200を超える都市が加盟し、艦隊を擁し国王さえも凌ぐといわれたハンザ同盟の絶大な勢力も、やがて近代国家の形成に伴って徐々に衰え、17世紀には終焉を迎えます。しかし、リューベックに残されたゴシックの建築群と人々の心の中には、今も13世紀から400年以上続いたハンザ同盟の栄光と誇りが生き続けています。
1143年に建設されたリューベックは、13世紀には神聖ローマ皇帝に認められた自由都市としてハンザ同盟を率い、タラやニシンなどの貿易で莫大な利益を上げました。そのシンボルが旧市街の入口にあるホルステン門。町の防衛のため1478年に建造された2つの尖塔を持つ堅牢な門です。旧市街に足を踏み入れると、かつてハンザ同盟の会議が行われたマルクト広場に建つ市庁舎、ドイツ初の福祉施設である聖霊病院、バッハが訪れたというマリエン教会などの歴史的建造物が建ち並びます。また、リューベックは1929年にノーベル文学賞を受賞したトーマス・マンの出生地。代表作「ブッデンブローク家の人々」の舞台となった家が博物館として公開されています。
最盛期には200を超える都市が加盟し、艦隊を擁し国王さえも凌ぐといわれたハンザ同盟の絶大な勢力も、やがて近代国家の形成に伴って徐々に衰え、17世紀には終焉を迎えます。しかし、リューベックに残されたゴシックの建築群と人々の心の中には、今も13世紀から400年以上続いたハンザ同盟の栄光と誇りが生き続けています。