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ムゼウムスインゼル(博物館島)/ドイツシュプレー川に浮かぶドイツ芸術の聖域

ムゼウムスインゼル(博物館島)

Story

ベルリンの中心部を横切って流れるシュプレー川。その中州には1830年から100年の間に次々に建てられた5つの博物館・美術館が集まり、「ムゼウムスインゼル(博物館島)」と呼ばれています。

5館の中でも最も新しい1930年開館のペルガモン博物館は、現在のトルコで栄えた古代都市ペルガモンの巨大遺跡を展示していることが名前の由来。発掘された総重量1,000トンもある大祭壇を持ち帰り、博物館内に復元。それは全長100m、高さ10m近くに及び、圧倒的なスケールです。また、古代バビロニアで造られたイシュタール門も再現され、鮮やかな青と精緻なレリーフに魅了されます。最も古い旧博物館は1830年、プロイセン王家のコレクションを収めるために建設。その裏手に1859年に建設された新博物館には、古代エジプトの王妃ネフェルティティの胸像が収められています。ペルガモン博物館の隣には1876年建設の旧国立美術館が建ち、19世紀からの絵画・彫刻コレクションを展示。ビザンティン美術やルネサンス時代の彫刻などを展示するボーデ博物館は1904年の建設。島の北端で新古典主義建築の荘厳な姿をシュプレーの川面に浮かべています。

世界有数を誇るこれらの博物館や美術館も、第二次世界大戦の戦禍を免れることはできませんでした。その傷痕をあえて残しながら、現在も修復・再建が続くムゼウムスインゼル。ここはドイツ芸術の中枢であり、激動の歴史を顧みる博物館ともいえるでしょう。

Photos

ムゼウムスインゼル(博物館島)

中世ヨーロッパの彫刻、古銭・貨幣やモザイクのイコンなど見事なビザンチン芸術を鑑賞できます。

イシュタール門

鮮やかな青い色のレンガを用いた古代バビロニアのイシュタール門。

Data

登録名
ベルリンのムゼウムスインゼル(博物館島)
登録年
1999年
分類
文化遺産
国名
ドイツ
住所
ドイツ 〒10178 ベルリン ベルリナー・インネンシュタット
アクセス
ハッケシャー・マルクト駅下車、徒歩約10分
ベストシーズン
通年