Story
文学・演劇・彫刻・言語・哲学・政治…あらゆる西欧文明の発祥の地、ギリシャ。クレタ・ミケーネの青銅器文明を経て、紀元前8世紀に誕生した都市国家(ポリス)アテナイで古代ギリシア文明は最盛期を迎えます。その象徴ともいえるのが、海抜約156mの石灰台地に築かれたアクロポリス。アクロポリスとは「高い丘の上の都市」という意味。オリンポスの神々を祀った神域であり、同時に敵の侵入を防ぐ要塞としての役割を果たしていました。
そのアクロポリスを象徴するように建つのが、ドリス式建築の傑作と謳われるパルテノン神殿。守護女神アテナ像に捧げた戦勝記念堂で、紀元前432年に完成しました。白大理石の円柱は、中央部に膨らみのあるエンタシス技法で仕上げられ、四隅の柱はやや太く、わずかに内側に傾けられています。床面も中央を隆起させ、曲線を多用することによって究極の美を表現。かつては色鮮やかな彫刻で装飾されていましたが、その多くは持ち去られ、現在は大英博物館で見ることができます。ちなみにユネスコのシンボルマークは、パルテノン神殿を図案化したものです。
重厚なパルテノン神殿と好対照をなすのが、その北側にあるエレクティオン神殿。6体の女神像が屋根を支えるカリアティディス柱廊が、イオニア様式の気品と優雅さを感じさせます。これらはレプリカで、実物のうち4体は仔牛を担ぐ男像などとともに、アクロポリス博物館に収蔵されています。ほかにも、神域の入り口にあるプロピュライア(前門)、“翼なき勝利の女神の神殿”の異名をとるアテナ・ニケ神殿、ギリシア最古の劇場・ディオニソス劇場など見どころは尽きません。
そのアクロポリスを象徴するように建つのが、ドリス式建築の傑作と謳われるパルテノン神殿。守護女神アテナ像に捧げた戦勝記念堂で、紀元前432年に完成しました。白大理石の円柱は、中央部に膨らみのあるエンタシス技法で仕上げられ、四隅の柱はやや太く、わずかに内側に傾けられています。床面も中央を隆起させ、曲線を多用することによって究極の美を表現。かつては色鮮やかな彫刻で装飾されていましたが、その多くは持ち去られ、現在は大英博物館で見ることができます。ちなみにユネスコのシンボルマークは、パルテノン神殿を図案化したものです。
重厚なパルテノン神殿と好対照をなすのが、その北側にあるエレクティオン神殿。6体の女神像が屋根を支えるカリアティディス柱廊が、イオニア様式の気品と優雅さを感じさせます。これらはレプリカで、実物のうち4体は仔牛を担ぐ男像などとともに、アクロポリス博物館に収蔵されています。ほかにも、神域の入り口にあるプロピュライア(前門)、“翼なき勝利の女神の神殿”の異名をとるアテナ・ニケ神殿、ギリシア最古の劇場・ディオニソス劇場など見どころは尽きません。