Story
インド北東部を流れるガンジス川の支流、釈迦が身を清めたというナイランジャナー川を遡ると現れる、天高く聳える大塔。その場所こそ釈迦が悟りを開いたブッダガヤです。今も世界各地から仏教徒が集まり瞑想したり、あるいは祈りを捧げる仏教最大の聖地です。
今からおよそ2500年前、釈迦が悟りを得てブッダ(サンスクリット語で目覚めた人の意味)となった場所には、高さ約52mの大塔を有するマハーボーディー寺院が建っています。インド最初の統一王朝、マウリヤ朝のアショーカ王が紀元前3世紀に建立したと伝えられ、7世紀にはほぼ現在の形になったといわれています。本殿では10世紀末から安置されている金色に輝く釈迦如来像が穏やかな表情で参拝者を迎えます。大塔の脇で枝を広げる巨大な菩提樹の下には、釈迦が悟りを開いた金剛宝座があります。この菩提樹の原木はイスラム勢力による弾圧が行われた際に葬られてしまったため挿し木を他の土地で成長させたものを再びこの地に植えたものとされており、釈迦の時代から数えて4代目として、今に生き続けています。また、寺院の正門にあたる「トーラナ」は、一説には日本の鳥居の原型ともいわれ、日本の宗教文化に及ぼした影響を窺い知ることができます。
仏教の発祥の地ブッダガヤ。ここに集まり修行にいそしむ、法衣もさまざまな世界各地の僧を見ると、この地から世界へ広まったブッダの教えの大きさを感じずにはいられません。また、マハーボーディー寺院には、ブッダが一人沈思しながら歩いた路も残り、そこを歩けば、苦行を重ねブッダとなった釈迦の心境に近付けるかもしれません。
今からおよそ2500年前、釈迦が悟りを得てブッダ(サンスクリット語で目覚めた人の意味)となった場所には、高さ約52mの大塔を有するマハーボーディー寺院が建っています。インド最初の統一王朝、マウリヤ朝のアショーカ王が紀元前3世紀に建立したと伝えられ、7世紀にはほぼ現在の形になったといわれています。本殿では10世紀末から安置されている金色に輝く釈迦如来像が穏やかな表情で参拝者を迎えます。大塔の脇で枝を広げる巨大な菩提樹の下には、釈迦が悟りを開いた金剛宝座があります。この菩提樹の原木はイスラム勢力による弾圧が行われた際に葬られてしまったため挿し木を他の土地で成長させたものを再びこの地に植えたものとされており、釈迦の時代から数えて4代目として、今に生き続けています。また、寺院の正門にあたる「トーラナ」は、一説には日本の鳥居の原型ともいわれ、日本の宗教文化に及ぼした影響を窺い知ることができます。
仏教の発祥の地ブッダガヤ。ここに集まり修行にいそしむ、法衣もさまざまな世界各地の僧を見ると、この地から世界へ広まったブッダの教えの大きさを感じずにはいられません。また、マハーボーディー寺院には、ブッダが一人沈思しながら歩いた路も残り、そこを歩けば、苦行を重ねブッダとなった釈迦の心境に近付けるかもしれません。