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ラジャスタン州のジャイプール旧市街/インド「ピンクシティ」の異名を持つ藩王が建設した計画都市

ラジャスタン州のジャイプール旧市街

Story

デリーの南西約260kmに位置するジャイプールは、広大なラジャスタン州の州都。2019年に世界遺産に登録された旧市街は赤い城壁で囲まれ、「ピンクシティ」とも呼ばれています。18世紀にラージプートの藩王ジャイ・シング2世によって建設され、イギリス領時代も自治権があったため、伝統的なインドの面影を色濃く残しています。

郊外のアンベール城(2013年世界遺産登録)から遷都し、藩王の名からジャイプールと名付けられた新しい都は、古代インドの聖典「ヴェーダ」をもとに、ヒンドゥー教、ムガール、西洋の思想を取り入れ、自然との調和を重視した都市計画によって誕生しました。7つの門を持つ高さ6m、総延長10kmの城壁で囲まれ、整然と区画された市街の建造物はすべてピンク色で統一されています。中心には今も藩王の子孫が住むシティ・パレスがあり、一部は博物館として公開され、黄金や宝石をちりばめた剣など、藩王の威光を伝えています。メインストリートに面して建つ風の宮殿には、透かし彫りが施された無数の格子窓があり、風が吹き抜けると快い音をたてるとか。夫以外に顔を見せられない王妃や後宮の女性が、ひそやかに町の喧噪を眺めいていたというエピソードが艶めかしくもあります。

旧市街にはジャイ・シング2世が建設し、2010年に世界遺産に登録されたジャンタル・マンタル(天文台)も。天体観測に使われた幾何学的建造物群は、天文学に知識がない者も興味をそそられます。

Photos

ジャイプール旧市街

現在も一部は王族の住居であるシティ・パレス

ジャイプール旧市街

天文学や占星術に使用されていたジャンタル・マンタル

Data

登録名
ラジャスタン州のジャイプール旧市街
登録年
2019年
分類
文化遺産
国名
インド
住所
インド ラージャスターン ジャイブハワニプラ
アクセス
デリーからジャイプールまで飛行機で45分~1時間
空港からジャイプール市街までタクシーで約30分
ベストシーズン
通年