Story
インドネシアのジャワ島中央部、3,000m級の火山に囲まれたケドゥ盆地に位置する世界最大の大乗仏教遺跡。密林の奧に眠っていたこの遺跡が、イギリスのジャワ副総督によって発見されたのは1814年。中心となるボロブドゥール寺院はシャイレーンドラ朝時代の760〜850年に建立され、仏教における宇宙観を示す立体曼荼羅であると考えられています。
自然の丘に土を盛り、およそ5万5000個もの安山岩ブロックを接着剤を使わずに積み上げて建造されています。全高約35m、ほぼ正方形に近い基壇は一辺約120m。内部空間を持たないのが最大の特徴で、6層の方形壇と3層の円形壇からなるピラミッド構造は三界(欲界・色界・無色界)を表し、上るに従い悟りが開けると言われています。
見どころは、グプタ美術の影響が認められる精緻なレリーフ。総延長5kmに及ぶ方形壇の回廊の壁には、仏陀の生涯やインドの説話が1,460面にわたってびっしりと描かれています。仏像は壁の仏龕(ぶつがん=くぼみ)に計432体、同心円を描く上3層の釣鐘型卒塔婆(ストゥーパ)72基にも1体ずつ納められています。訪れるなら夜明け前がおすすめ。頂上から眺める早朝の風景は、仏教の聖地にふさわしい荘厳さに満ちています。
自然の丘に土を盛り、およそ5万5000個もの安山岩ブロックを接着剤を使わずに積み上げて建造されています。全高約35m、ほぼ正方形に近い基壇は一辺約120m。内部空間を持たないのが最大の特徴で、6層の方形壇と3層の円形壇からなるピラミッド構造は三界(欲界・色界・無色界)を表し、上るに従い悟りが開けると言われています。
見どころは、グプタ美術の影響が認められる精緻なレリーフ。総延長5kmに及ぶ方形壇の回廊の壁には、仏陀の生涯やインドの説話が1,460面にわたってびっしりと描かれています。仏像は壁の仏龕(ぶつがん=くぼみ)に計432体、同心円を描く上3層の釣鐘型卒塔婆(ストゥーパ)72基にも1体ずつ納められています。訪れるなら夜明け前がおすすめ。頂上から眺める早朝の風景は、仏教の聖地にふさわしい荘厳さに満ちています。