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ナポリ歴史地区/イタリアジェノヴァから列車で約1時間半。トスカーナ方面から来る場合は、ピサから約1時間半。

ナポリ歴史地区

Story

南イタリア最大の都市ナポリは美観で知られ、「ナポリを見てから死ね」という言葉があるほどです。町の名はギリシャ語のネアポリス(新しい都市)に由来し、ギリシャの植民都市として建設された紀元前470年頃から現在まで、およそ2500年の時を刻んでいます。

「ナポリ歴史地区」として世界遺産に登録された旧市街は、この町が紀元前から19世紀のイタリア統一まで、長く外国に支配され続けてきた歴史を物語ります。サンタルチア港の突堤に建つ卵城の起源はローマ時代の別荘に遡り、12世紀にノルマン王の住居となりました。城の下には卵が埋まっており、「卵が割れると城も町も滅ぶ」との伝説が残っています。ノルマン王に代わってナポリを支配したフランス・アンジュー家のカルロ1世が、13世紀に建てたのがヌオーヴォ城。フランス風の城でしたが、後の支配者スペイン・アラゴン家が現在の姿に再建しました。ヌオーヴォ城のそばに建つ王宮は、スペイン王国統治時代の17世紀初頭、国王のナポリ滞在のために建造され、後にブルボン家の王宮となった歴史を持っています。

ナポリの町を見下ろすヴォメロの丘に建つのは、アンジュー家の城を16世紀にスペイン総督が改修した星型城郭のサンテルモ城。その見晴台に立てば、悠久の歴史と多様な文化が息づく町並み、白雲たなびくヴェスヴィオ火山、そして紺碧のナポリ湾が一望でき、有名な「ナポリを見てから…」の言葉が納得できるかもしれません。

Photos

卵城

卵城は、サンタ・ルチア地区の美しい海岸通りからナポリの海に突き出す古城です。

ヌオーヴォ城

別名、アンジュー砦とも呼ばれるルネッサンス建築のお城・ヌオーヴォ城。周辺にはナポリの海が広がり展望所からの眺めもきれいです。

Data

登録名
ナポリ歴史地区
登録年
1995年
分類
文化遺産
国名
イタリア
アクセス
ローマ・テルミニ駅から特急列車で最短約1時間。
ベストシーズン
4〜6月、9〜10月