ローマ／イタリア永遠の都ローマ 歴史と同居する街

古代ローマ帝国の時代より都として君臨してきたローマ。この街の虜になった文学者や歴史家は多く、ドイツの文豪ゲーテも「すべての世界に対する最高学府」と絶賛しています。

遺跡の中に街があるといっても過言ではなく、地下を掘ると遺跡が出土するため、一国の首都であるにもかかわらず地下鉄はあまり発達していません。とはいえ、端から端まで歩いても1時間ほどの広さ。何はさておき訪れたいのがローマのシンボル、コロッセオ。4層構造の巨大な円形闘技場で、ドーリア式・イオニア式・コリント式の3つの様式で構成されています。

コンスタンティヌス帝の凱旋門を通りフォロ・ロマーノへ。政治・経済・宗教の中心となった広場で、ローマ軍が凱旋パレードを行った聖なる道沿いに元老院や神殿などが並んでいます。映画『ローマの休日』でおなじみ、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の真実の口へはここからすぐ。海神ネプチューンの彫刻が見事なトレビの泉もはずせない観光ポイントです。ローマ再来を願って後ろ向きにコインを投げるという伝説はあまりにも有名。このコインは市の財源となっているとか。

ほかにもパンテオン、サン・タンジェロ城、カラカラ浴場など、見どころは尽きません。2000年も前の建築物だとは、ただただ驚くばかり。