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切手コレクターの中には、その美しい切手によってサンマリノという国を知った人も多いのではないでしょうか。サンマリノはイタリアの中にある、世界で5番目に小さな独立国。13世紀から続く世界最古の共和国といわれ、標高739mのティターノ山の山頂付近に広がる、サンマリノ市の歴史地区などが世界遺産に登録されています。
伝説によればサンマリノの起源は、敬虔なキリスト教徒がローマ皇帝ディオクレティアヌスの迫害を逃れ、ティターノ山に潜伏したことに始まるといわれます。やがてティターノ山には外敵の侵入を見張る3つの城砦が築かれ、城壁が張り巡らされ、市街が形成されていきました。共和国となってからは、自由・平等・中立を掲げ、独裁を防ぐため元首である執政は2人とし、しかも任期は6か月というユニークな政治体制をとってきました。世界遺産の登録エリアには上記の3つの城砦のほか、城壁と城門、14~16世紀の修道院、18世紀のティターノ劇場、19世紀の聖堂や政庁(プッブリコ宮殿)などの建築物があり、断崖上に位置したことが幸いし、近代化の波を受けることなく中世都市国家の姿が色濃く残されたといえるでしょう。
サンマリノ歴史地区には現在も人が住み、800年にわたり守られてきた政治システムが機能し続けています。遥かアドリア海を見下ろせば、自由を愛し、いずれの国にも屈することなく、第一次世界大戦、第二次世界大戦中も中立を貫いた、この国の誇りが感じられます。
伝説によればサンマリノの起源は、敬虔なキリスト教徒がローマ皇帝ディオクレティアヌスの迫害を逃れ、ティターノ山に潜伏したことに始まるといわれます。やがてティターノ山には外敵の侵入を見張る3つの城砦が築かれ、城壁が張り巡らされ、市街が形成されていきました。共和国となってからは、自由・平等・中立を掲げ、独裁を防ぐため元首である執政は2人とし、しかも任期は6か月というユニークな政治体制をとってきました。世界遺産の登録エリアには上記の3つの城砦のほか、城壁と城門、14~16世紀の修道院、18世紀のティターノ劇場、19世紀の聖堂や政庁(プッブリコ宮殿)などの建築物があり、断崖上に位置したことが幸いし、近代化の波を受けることなく中世都市国家の姿が色濃く残されたといえるでしょう。
サンマリノ歴史地区には現在も人が住み、800年にわたり守られてきた政治システムが機能し続けています。遥かアドリア海を見下ろせば、自由を愛し、いずれの国にも屈することなく、第一次世界大戦、第二次世界大戦中も中立を貫いた、この国の誇りが感じられます。