Story
カリブ海に面した南米コロンビアの北部に位置し、海岸沿いにリゾートホテルが建ち並ぶカルタヘナは、同国きってのリゾート地。また、城壁に囲まれた旧市街には、スペイン植民地時代の特徴的な要塞や建造物群が数多く残され、1984年世界遺産に登録。カリブの風に吹かれながら、16~17世紀への時間旅行が楽しめる港町です。
16世紀、インカ帝国を滅ぼしたスペインは、金、銀、エメラルドなどの財宝や、カカオ、タバコ、香辛料などの産物をスペイン本国へ送り出す港としてカルタヘナに目をつけました。やがて新大陸の一大貿易拠点となったカルタヘナは繁栄を極めます。しかし、その富を狙う海賊やイギリス、フランスなど強国の攻撃にさらされます。そこでスペインは町を囲む総延長4kmの城壁や、サン・フェリペ要塞を中心に幾多の堅牢な要塞を築き襲撃に備えました。その労働力としてアフリカから30万人もの黒人奴隷が動員され、酷使されたといわれています。難攻不落の要塞都市となったカルタヘナにはあり余る富が集まり、ボリバール広場を中心にカテドラルや旧宗教裁判所など、スペイン風の美しい建造物が次々に建てられていきました。
降り注ぐ陽光とコバルトブルーの海、そしてコロニアルな町並みにサルサが流れ、多くの観光客を魅了するカルタヘナ。この明るく開放的な港町には、先住民からの財宝や産物の略奪、奴隷貿易による繁栄という負の歴史があったことを心の片隅に留めておきたいものです。
16世紀、インカ帝国を滅ぼしたスペインは、金、銀、エメラルドなどの財宝や、カカオ、タバコ、香辛料などの産物をスペイン本国へ送り出す港としてカルタヘナに目をつけました。やがて新大陸の一大貿易拠点となったカルタヘナは繁栄を極めます。しかし、その富を狙う海賊やイギリス、フランスなど強国の攻撃にさらされます。そこでスペインは町を囲む総延長4kmの城壁や、サン・フェリペ要塞を中心に幾多の堅牢な要塞を築き襲撃に備えました。その労働力としてアフリカから30万人もの黒人奴隷が動員され、酷使されたといわれています。難攻不落の要塞都市となったカルタヘナにはあり余る富が集まり、ボリバール広場を中心にカテドラルや旧宗教裁判所など、スペイン風の美しい建造物が次々に建てられていきました。
降り注ぐ陽光とコバルトブルーの海、そしてコロニアルな町並みにサルサが流れ、多くの観光客を魅了するカルタヘナ。この明るく開放的な港町には、先住民からの財宝や産物の略奪、奴隷貿易による繁栄という負の歴史があったことを心の片隅に留めておきたいものです。