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ペリト・モレノ氷河/アルゼンチン湖になだれ落ちる青く輝く巨大な氷河

ペリト・モレノ氷河

Story

南米大陸の南緯40度以南の地、パタゴニア。その南部にアルゼンチンの世界自然遺産、スペイン語で「氷河」を意味するロス・グラシアレス国立公園はあります。太平洋の湿気を含んだ風がアンデスの山々にぶつかり、大量の雪を降らせ、積もった雪が圧力で氷結し氷河を形成。ロス・グラシアレスは47もの氷河群を擁する、南極大陸、グリーンランドに次ぐ世界で3番目の面積を持つ氷河地帯です。

冬の最低気温が比較的高いため氷が溶けやすく、再氷結を繰り返しながら、速い速度で移動するロス・グラシアレスの氷河群。なかでもアルヘンティーノ湖に流れ込むペリト・モレノ氷河は、中央部で1日に約2mも移動し、「生きている氷河」と呼ばれるほど非常に活発な氷河です。先端部で轟音とともに崩壊し湖になだれ込み、やがて水蒸気となり、雪となって舞い降り、再び氷河を形成していきます。

ペリト・モレノ氷河の氷は気泡が少なく、透明度が高いため、青い光だけを反射し、氷河トレッキングやクルーズで間近に見ると、神秘的なブルーの輝きを放ちます。12月から3月の夏の間は、氷河が崩落する瞬間に立ち合えることも。乾いた音とともに氷柱に亀裂が走り、静まり返った湖面に地響きを立て崩れ落ちる氷塊。数万年の長い旅路を終えた氷河を見ながら、氷河入りウイスキーで乾杯! 悠久の時が創造した氷河のオンザロックは格別な味がします。

Photos

ペリト・モレノ氷河

自然の神秘を物語る、透き通るような氷河の青さ

ペリト・モレノ氷河

大迫力の氷河を間近で感じるならクルーズ船がおすすめ

Data

登録名
ロス・グラシアレス
登録年
1981年
分類
自然遺産
国名
アルゼンチン
住所
アルゼンチン サンタクルス州
アクセス
ブエノス・アイレスからロス・グラシアレス公園の玄関口エル・カラファテまでは、国内線で約3時間30分
ベストシーズン
12~3月