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ブハラ歴史地区/ウズベキスタンモンゴル軍の破壊から甦ったシルクロードのオアシス都市

ブハラ歴史地区

Story

中央アジアのウズベキスタンが共和国として独立したのは、旧ソ連崩壊後の1991年。国の歴史は浅いものの、紀元前からオアシス都市が繁栄していました。ウズベキスタンのほぼ中央に位置するブハラも、古代からシルクロードの要衝として栄えた都市の1つです。

8世紀以降のブハラはイスラム帝国が進出し、9世紀にはサーマーン朝がブハラを都とし、商業のみならず文芸や学問の発達を見ました。しかし、13世紀のモンゴル軍の侵攻によってブハラは徹底的に破壊されます。ほとんど砂に埋もれていたことから破壊を免れたイスマーイール・サーマーニ廟は、日干しレンガを組み上げ、9m四方の建物の上にドームを乗せた、イスラム以前の文化の伝統も見られる中央アジア最古のイスラム建築です。12世紀建造のカラーン・ミナレットも破壊を逃れた建造物。カラーンとはタジク語で「大きい」を意味し、高さはおよそ46m。日干しレンガを積み上げた美しい姿は、シルクロードを行く隊商の目印となっていました。その後ブハラは、16世紀になってブハラ・ハン国の首都として再び繁栄。巨大なカラーン・モスクが再建され、数多くのメドレセ(神学校)が建てられました。

16世紀頃につくられたタキ(丸屋根のバザール)で往時の賑わいを偲び、古代ブハラ発祥の地とされるアルク城へ。城壁からは2000年以上の歴史を重ねてきた世界遺産の町並みが望め、遥か彼方からブハラを目指してやってくる隊商の幻影が見えるかのようです。

Photos

タキ・バザール

ドーム型の屋根で覆われたバザールの入り口は、大きい荷物を背負ったラクダが通れるようにとても高く造られています。

カラーン・モスク

1万人の信者が同時に礼拝できる広さのカラーン・モスクは、約800年前のブハラ侵攻の際も多くの市民を敵の攻撃から守りました。

Data

登録名
ブハラ歴史地区
登録年
1993年
分類
文化遺産
国名
ウズベキスタン
アクセス
ブハラ空港から車で約10分