ヴァトナヨークトル国立公園／アイスランド極北の「火と氷の島」の火山活動と氷河が織りなす景観

大西洋中央海嶺の火山活動によって形成されたアイスランドは、北大西洋に浮かぶ火山と氷河の島。氷河の下にある火山の噴火によって氷は一瞬にして解けて流れ出し、大地は表情を一変します。2019年世界遺産に登録されたヴァトナヨークトル国立公園はアイスランドの南東部にあり、火と氷が織りなす自然の驚異が見られます。

ヴァトナヨークトル国立公園は2つの国立公園を統合し2008年に誕生した、ヨーロッパで2番目に大きな国立公園。面積は14,000㎢と広大で、国土の14％を占めています。名前の由来となっているヴァトナヨークトル氷河は広さ8,100㎢のヨーロッパ最大の氷河。厚さ400m～1000mの氷の下には多くの火山があり、今まで幾度となく噴火を繰り返してきました。火山活動と氷河が創造した特異な景観と、他では体験できないアクティビティがこの世界遺産の魅力です。

果てなく広がる氷原を雪上車やスノーモービルで駆け氷河の広大さを体感したり、ビジターセンターのあるスカフタフェットルからトレッキングツアーに参加して、靴底に氷の感触を確かめながら氷河を歩いたり、青く澄んだ湖面に巨大な氷塊を浮かべる氷河湖ヨークルスアゥルロゥンを、水陸両用車に乗ってクルーズするのもヴァトナヨークトルならでは。また、ヴァトナヨークトル氷河にだけできるアイスケーブ（氷の洞窟）の探検ツアーが冬季に限って催行され、クリスタルブルーにきらめく洞窟は言葉を失うほどの美しさです。