Story
日本から南へ約7,000km。300余の島々とサンゴ礁からなり、南太平洋のほぼ中央部に位置することから「南太平洋の十字路」とも呼ばれるフィジー。楽園のような、この南の国に世界遺産の古都があります。それは小さな港町レブカ。首都スバのあるビチレブ島の東約20km沖合のオバラウ島にあり、かつてはフィジーの首都でした。
ココナツとマンゴーの木々に囲まれた浜辺の村だったレブカが変貌を遂げるのは、貿易の拠点として欧米の商人らによって開拓された19世紀初頭のこと。1874年にイギリスの保護領となり、その首都になると、コロニアル建築が次々に建てられていきました。しかし、背後に山が迫った狭く小さな地であったため、1882年にはスバに遷都。わずか8年という短期間に発展し、やがて時代に取り残されたレブカには、当時の建物がほぼそのまま残されています。ビーチ・ストリートに並ぶ木造平屋の家々、旧町議会のレブカ・タウン・カウンシル、石造の時計塔が目を惹くセイクリッド・ハート教会、フィジー最古のホテルであるロイヤル・ホテル、フィジー初のレブカ・パブリック・スクールなど、19世紀後半の佇まいが町の歴史を伝えています。
イギリスとフィジーの文化が融合し化石化したようなレブカの町は、フィジーはもちろん、オセアニアでも特異な存在。ラグーンやビーチでのリゾートライフも素敵ですが、ビチレブ島から足を延ばし、19世紀の古都への時間旅行を楽しんでみてはいかがでしょう。
ココナツとマンゴーの木々に囲まれた浜辺の村だったレブカが変貌を遂げるのは、貿易の拠点として欧米の商人らによって開拓された19世紀初頭のこと。1874年にイギリスの保護領となり、その首都になると、コロニアル建築が次々に建てられていきました。しかし、背後に山が迫った狭く小さな地であったため、1882年にはスバに遷都。わずか8年という短期間に発展し、やがて時代に取り残されたレブカには、当時の建物がほぼそのまま残されています。ビーチ・ストリートに並ぶ木造平屋の家々、旧町議会のレブカ・タウン・カウンシル、石造の時計塔が目を惹くセイクリッド・ハート教会、フィジー最古のホテルであるロイヤル・ホテル、フィジー初のレブカ・パブリック・スクールなど、19世紀後半の佇まいが町の歴史を伝えています。
イギリスとフィジーの文化が融合し化石化したようなレブカの町は、フィジーはもちろん、オセアニアでも特異な存在。ラグーンやビーチでのリゾートライフも素敵ですが、ビチレブ島から足を延ばし、19世紀の古都への時間旅行を楽しんでみてはいかがでしょう。