Story
ペルーの首都リマは、1533年にインカ帝国の首都クスコを制圧したスペインの征服者フランシスコ・ピサロが、その2年後の1535年に、本国スペインとの交易の利便性を考え太平洋岸に建都した地。インカから奪った金銀をつぎ込んで建設された壮麗なコロニアル都市は、南アメリカの植民地支配の拠点として繁栄しました。今もペルーの政治・経済の中心地であり、碁盤の目状に広がるセントロ(旧市街)に点在する建築群が往時の栄華を伝えています。
セントロの中心、アルマス広場の正面に建つカテドラルは、リマ建都の日にピサロが自らの手で礎石を置いた、ペルー最古のカテドラル。100年以上の歳月をかけて完成したサンフランシスコ教会には、バロックとスペイン南部のアンダルシア様式が取り入れられ、15のチャペルと地下墓地が圧巻。1549年に建立されたサント・ドミンゴ教会では、スペインに特注した青タイルが今も輝きを放っています。ピサロの権勢を偲ばせるアルマス広場とは対照的に、サン・マルティン広場にはペルーを独立へと導いたサン・マルティン将軍の騎馬像が立ち、市民が憩う姿にリマの歴史の変遷を感じます。
ひたすら黄金郷を追い求め、莫大な黄金を手にしたピサロが築いた都は、贅を尽くした建築群で埋めつくされていきました。インカの子孫であるペルーの人々の思いは複雑ですが、今日のリマの礎はカテドラルに自ら礎石を置いたピサロの野望にあったともいえるでしょう。
セントロの中心、アルマス広場の正面に建つカテドラルは、リマ建都の日にピサロが自らの手で礎石を置いた、ペルー最古のカテドラル。100年以上の歳月をかけて完成したサンフランシスコ教会には、バロックとスペイン南部のアンダルシア様式が取り入れられ、15のチャペルと地下墓地が圧巻。1549年に建立されたサント・ドミンゴ教会では、スペインに特注した青タイルが今も輝きを放っています。ピサロの権勢を偲ばせるアルマス広場とは対照的に、サン・マルティン広場にはペルーを独立へと導いたサン・マルティン将軍の騎馬像が立ち、市民が憩う姿にリマの歴史の変遷を感じます。
ひたすら黄金郷を追い求め、莫大な黄金を手にしたピサロが築いた都は、贅を尽くした建築群で埋めつくされていきました。インカの子孫であるペルーの人々の思いは複雑ですが、今日のリマの礎はカテドラルに自ら礎石を置いたピサロの野望にあったともいえるでしょう。