Story
町の広場の壁の一角に「ポルトガル、ここに誕生す」の一文が記されています。こう書かれた言葉が誇らしげなギマランイスは、ポルトガル北西部の小都市ながら、ポルトガル発祥の地と呼ばれています。それは初代国王アフォンソ・エンリケスが、この地で生まれたことに由来します。
2001年、世界遺産に登録されたギマランイスの旧市街には、アフォンソ・エンリケスが誕生したギマランイス城、そのいかにも堅固な石造の城の下には、洗礼を受けたサン・ミゲル教会など、ゆかりの場所が点在しています。エンリケスは長じて宗主国に反旗を翻し勝利、その後イスラム勢力も打ち破りました。そして、ポルトガル王アフォンソ1世を名乗り、1143年ローマ教皇の仲介によってポルトガル王国を打ち立てました。ギマランイスの旧市街では、建国以降に建てられた多くの建造物を見ることができますが、中でもレコンキスタでの戦勝を記念して1342年に建てられたノッサ・セニョーラ・ダ・オリヴェイラ教会は、ロマネスク様式とゴシック様式が融合した壮麗な建築です。教会名はポルトガル語で「オリーブの木の聖母教会」を意味し、教会前のアーチの完成に合わせるようにオリーブの木が芽吹いたことからだとか。
中世から近代へ時代は変わろうとも、建国の歴史と中世以来変わらぬ町並みに誇りをもって暮らすギマランイスの人々。彼らは古い家々さえ大事にし、自ら修繕して使っています。それにより歴史的景観が守られ、旅行者も建国の往時に身を置くことができるのです。
2001年、世界遺産に登録されたギマランイスの旧市街には、アフォンソ・エンリケスが誕生したギマランイス城、そのいかにも堅固な石造の城の下には、洗礼を受けたサン・ミゲル教会など、ゆかりの場所が点在しています。エンリケスは長じて宗主国に反旗を翻し勝利、その後イスラム勢力も打ち破りました。そして、ポルトガル王アフォンソ1世を名乗り、1143年ローマ教皇の仲介によってポルトガル王国を打ち立てました。ギマランイスの旧市街では、建国以降に建てられた多くの建造物を見ることができますが、中でもレコンキスタでの戦勝を記念して1342年に建てられたノッサ・セニョーラ・ダ・オリヴェイラ教会は、ロマネスク様式とゴシック様式が融合した壮麗な建築です。教会名はポルトガル語で「オリーブの木の聖母教会」を意味し、教会前のアーチの完成に合わせるようにオリーブの木が芽吹いたことからだとか。
中世から近代へ時代は変わろうとも、建国の歴史と中世以来変わらぬ町並みに誇りをもって暮らすギマランイスの人々。彼らは古い家々さえ大事にし、自ら修繕して使っています。それにより歴史的景観が守られ、旅行者も建国の往時に身を置くことができるのです。