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ポルト歴史地区/ポルトガル大航海時代の栄光を伝えるエンリケ航海王子の生地

ポルト歴史地区

Story

ドウロ川の河口に位置し、ポートワインの積出港として知られるポルトは、リスボンに次ぐポルトガル第二の都市で商工業の中心地。ローマ時代にはポルトゥス・カレ(カレの港)と呼ばれ貿易で栄え、ポルトガルの国名の由来にもなりました。15世紀にはポルトに生まれたエンリケ航海王子の海外進出の拠点となり、さらなる発展を遂げます。

旧市街の中心にあるサン・ベント駅構内には、2万枚ものアズレージョ(青い装飾タイル)でポルトガルの歴史が描かれていますが、ひときわ目立つのはエンリケ航海王子の遠征の場面。これが1415年、大航海時代の幕開けとして語り継がれるアフリカ北岸のセウタ攻略です。この戦いで武勲をたて騎士に叙任されたエンリケは、航海者たちを指導・援助し、アフリカ西岸航路の開拓に力を注いでいきます。

アズレージョがゴシック様式の回廊を飾る、要塞然としたカテドラルは各時代の様式で増改築が重ねられ、かつて証券取引所だったボルサ宮は、アルハンブラ宮殿にならって作られた、壁から天井までアラベスクのタイルが覆い尽くす「アラブの間」が圧巻。そして、金泥を塗った内陣の彫刻群がまばゆい輝きを放つサン・フランシスコ教会。これらの世界遺産に登録された歴史地区の建築群は、エンリケが道を開き、大航海の成功がもたらした莫大な富のあかし。生涯妻をめとらず、ポルトガルの発展に尽力したエンリケ。今もボルサ宮前のエンリケ航海王子広場で、アフリカを指さしたたずんでいます。

Photos

サンベント駅 アズレージョ

彩やかなアズレージョが飾られた駅構内はまるで美術館のよう

ボルサ宮

豪華な内観のボルサ宮の前にはエンリケ航海王子の像が立つ

Data

登録名
ポルト歴史地区
登録年
1996年
分類
文化遺産
国名
ポルトガル
住所
Ponte Luís I, Porto, ポルトガル
アクセス
リスボンからカンパンニャン駅まで鉄道で約3時間30分
ベストシーズン
通年