Story
スペインの建築家といえば真っ先にガウディの名が挙がりますが、同時代のバルセロナで彼を凌ぐ著名な建築家がいました。その名はルイス・ドメネク・イ・モンタネール。25歳でバルセロナ建築学校の教授となり、一時期ガウディを教えたこともある天才建築家でした。モンタネールの最高傑作と称されるカタルーニャ音楽堂と、ライフワークともいえるサン・パウ病院が世界遺産に登録されています。
19世紀、産業革命を達成したバルセロナでは、豊かな経済力を背景に独自の芸術運動モデルニスモが勃興。その旗手の一人であったモンタネールによって、カタルーニャ音楽堂は1908年に完成しました。当時最先端技術の鉄骨構造を採用した音楽堂は赤レンガと彩色タイルで装飾され、内部の柱や壁はモザイクや彫刻で覆い尽くされ、大ホールはステンドグラスの天井から自然光が降り注ぐ、これぞモンタネール建築の美の極致。今も毎年50万人以上の聴衆を魅了しています。
サン・パウ病院は1902年から28年の歳月をかけて造られ、2009年まで病院として機能していました。48の建物から構成され、「芸術は人を癒す力がある」とのモンタネールの理念のもと、患者が心地よく過ごせるよう、淡い色彩のモザイクやステンドグラスを多用し、自然の光や風を取り入れ、また建物を地下通路で結ぶなど機能性にも優れていました。南へ一直線に延びる道路の先には、あのサグラダ・ファミリア。師弟のライフワークが徒歩8分ほどの距離に並び立っています。
19世紀、産業革命を達成したバルセロナでは、豊かな経済力を背景に独自の芸術運動モデルニスモが勃興。その旗手の一人であったモンタネールによって、カタルーニャ音楽堂は1908年に完成しました。当時最先端技術の鉄骨構造を採用した音楽堂は赤レンガと彩色タイルで装飾され、内部の柱や壁はモザイクや彫刻で覆い尽くされ、大ホールはステンドグラスの天井から自然光が降り注ぐ、これぞモンタネール建築の美の極致。今も毎年50万人以上の聴衆を魅了しています。
サン・パウ病院は1902年から28年の歳月をかけて造られ、2009年まで病院として機能していました。48の建物から構成され、「芸術は人を癒す力がある」とのモンタネールの理念のもと、患者が心地よく過ごせるよう、淡い色彩のモザイクやステンドグラスを多用し、自然の光や風を取り入れ、また建物を地下通路で結ぶなど機能性にも優れていました。南へ一直線に延びる道路の先には、あのサグラダ・ファミリア。師弟のライフワークが徒歩8分ほどの距離に並び立っています。