Story
スイス最南の州、ティチーノ州の州都ベリンツォーナは国境まで約20kmとイタリアに近く、石畳の旧市街にアーチ型の回廊や教会などイタリア建築が建ち並ぶ「スイスの中のイタリア」。アルプスを越える交通の要衝、戦略の拠点として古くから栄え、紀元前1世紀のローマ軍の駐屯に始まり、幾多の支配勢力が城砦を築き守りを固めました。13~15世紀に築かれた3つの城砦と城壁は、アルプスに残る貴重な中世後期の城砦として世界遺産に登録されました。
ベリンツォーナ駅から目抜き通りのスタツィオーネ通りを直進すると、「カステルグランデ」が見えてきます。13世紀に建てられた、2つの塔が町を見下ろす最も大きな城で、芝生の広場が美しい城内にはレストランもあり、テラス席で過ごすのも楽しいでしょう。向かいに建つ「モンテベッロ城」とは幅5mのムラータ(防壁)で結ばれ、堀やはね橋など堅固な防御を誇っていました。さらに南東の山中には、15世紀にわずか半年で建てられたという「サッソ・コルバロ城」が聳えています。小高い丘の上に建つ城砦からは、緑に抱かれたモンテベッロ、カステルグランデの2つの城と、赤褐色の屋並みの見事な眺望が広がります。
イタリアとヨーロッパ中央を結ぶ要衝にあり、歴代の支配者のもとで要塞化されていったベリンツォーナ。豊かな自然の中に残る城砦と城壁は、アルプスや牧場のイメージとは異なるスイスの一面を見せてくれます。スイス歴史ロマンを感じる旅へ出かけてみませんか。
ベリンツォーナ駅から目抜き通りのスタツィオーネ通りを直進すると、「カステルグランデ」が見えてきます。13世紀に建てられた、2つの塔が町を見下ろす最も大きな城で、芝生の広場が美しい城内にはレストランもあり、テラス席で過ごすのも楽しいでしょう。向かいに建つ「モンテベッロ城」とは幅5mのムラータ(防壁)で結ばれ、堀やはね橋など堅固な防御を誇っていました。さらに南東の山中には、15世紀にわずか半年で建てられたという「サッソ・コルバロ城」が聳えています。小高い丘の上に建つ城砦からは、緑に抱かれたモンテベッロ、カステルグランデの2つの城と、赤褐色の屋並みの見事な眺望が広がります。
イタリアとヨーロッパ中央を結ぶ要衝にあり、歴代の支配者のもとで要塞化されていったベリンツォーナ。豊かな自然の中に残る城砦と城壁は、アルプスや牧場のイメージとは異なるスイスの一面を見せてくれます。スイス歴史ロマンを感じる旅へ出かけてみませんか。