Story
その雪のように白い棚田の奇観は、古くから綿の名産地だったことからパムッカレ(綿の城)と呼ばれます。炭酸カルシウムを含んだ温泉が山肌を流れ落ち、長い年月をかけて沈積してできた100以上もの石灰棚が、昼間は空の色を反射して青く輝き、落日の頃には茜色に染まります。日本と同様に火山国であるトルコは随所に温泉が湧出。温泉好きの国民が多いのも、日本と似通っています。以前は入浴できたパムッカレも、現在は景観保護のため入場が制限。それでも裸足になって石灰棚を歩いたり、流れる温泉に足を浸せば、素肌を通して世界遺産の温泉を感じることができます。
石灰棚の上に広がるヒエラポリスはもう1つの世界遺産。紀元前190年にペルガモン王国の都市として建設され、ローマ帝国に征服されてからは温泉保養地として繁栄を極めました。剣闘士の試合に人々が熱狂したであろう円形劇場、ローマ式の浴場である北の浴場、一度に1,000人が入浴できた大浴場跡などの遺跡が残り、今に往時を伝えます。
類まれな自然の造形美と温泉文化を謳歌した古代都市ヒエラポリスも、度重なる地震に見舞われ今は廃墟に。パムッカレ・テルメルの温泉プールの底にはローマ時代の遺跡が沈み、石柱に腰を掛け温泉に浸かれば、パムッカレの絶景を眺めながら温泉を愉しんだローマ皇帝や、温泉に癒しを求めた古代の人々がどこか近い存在に感じられます。
石灰棚の上に広がるヒエラポリスはもう1つの世界遺産。紀元前190年にペルガモン王国の都市として建設され、ローマ帝国に征服されてからは温泉保養地として繁栄を極めました。剣闘士の試合に人々が熱狂したであろう円形劇場、ローマ式の浴場である北の浴場、一度に1,000人が入浴できた大浴場跡などの遺跡が残り、今に往時を伝えます。
類まれな自然の造形美と温泉文化を謳歌した古代都市ヒエラポリスも、度重なる地震に見舞われ今は廃墟に。パムッカレ・テルメルの温泉プールの底にはローマ時代の遺跡が沈み、石柱に腰を掛け温泉に浸かれば、パムッカレの絶景を眺めながら温泉を愉しんだローマ皇帝や、温泉に癒しを求めた古代の人々がどこか近い存在に感じられます。