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カンタベリー大聖堂/イギリス奇跡を伝える大聖堂はイギリスきっての巡礼地

カンタベリー大聖堂

Story

カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院跡、イギリス最古の教会である聖マーティン教会が世界遺産に登録されているカンタベリーは597年、イギリスで初めてキリスト教の布教が始まった地です。ローマ教皇から派遣された修道士により大聖堂の前身が創建され、11世紀にロマネスク様式で完成。その大聖堂の中で12世紀、時の王ヘンリ2世と対立し暗殺されたトマス・ベケット大司教が聖人に叙せられ、人々が祈りを捧げると重篤な病人やけが人が次々に治癒する奇跡が起き、カンタベリーの大聖堂には多くの巡礼者が訪れるようになりました。

その後、大聖堂は火災で焼失。12〜16世紀にゴシック様式で再建されますが、さまざまな建築様式が混在し、入口のクライストチャーチゲートはバロック様式、地下にはロマネスク様式の古い聖堂が残されています。ベケットの生涯が描かれたステンドグラスを見上げ、本堂奥のトリニティ・チャペルへ。ここは巡礼者たちが最後に礼拝する神聖な場所。1本のろうそくが立てられた床下にベケットが埋葬されていると聞くと、巡礼者でなくても祈りを捧げたくなります。

16世紀、ヘンリ8世は離婚問題のこじれからローマ教会と決別し、国王を首長とする英国国教会を設立。カンタベリー大聖堂はその総本山となり、大聖堂と同時期に同じ修道士により建てられた聖オーガスティン大修道院は閉鎖され今は廃墟に。大聖堂と修道院の変遷は、王権と教皇権の複雑にからみあった対立の歴史を象徴しています。

Photos

カンタベリー大聖堂

祈りを捧げたくなる荘厳な佇まい

カンタベリー ウエストゲート

古い石造りの門は古くから繁栄した歴史を感じさせる

Data

登録名
カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院跡及び聖マーティン教会
登録年
1988年
分類
文化遺産
国名
イギリス
アクセス
ロンドンのビクトリア駅からカンタベリー・イースト駅まで列車で約1時間20分
ベストシーズン
通年