Story
誕生から1世紀以上を経た今も、根強い人気を誇る「ピーターラビット」の映画が2018年に公開されヒット。このいたずらうさぎの故郷が、英国イングランド北西部の湖水地方です。ピーターラビットの生みの親、絵本作家のビアトリクス・ポターがこよなく愛した手つかずの自然と、牧羊など古代から続く人の営み、それらが織り成す湖水地方の文化的景観が2017年、世界遺産に登録されました。
英国で最も自然が美しいといわれる湖水地方には、氷河期の置き土産の深いU字谷に水をたたえる、大小多くの湖が点在。最大のウィンダミア湖に近いニアソーリー村には、ポターが移り住み「ピーターラビット」シリーズを書き上げたコテージ「ヒル・トップ」があります。ポターの時代の英国は産業革命の真っただ中。近代化の波は湖水地方にも押し寄せようとしていて、ポターはベストセラーとなった絵本の売り上げで土地を少しずつ購入し、湖水地方の自然を開発や破壊から守る活動を続けました。今に残るピーターラビットの絵本さながらの美しい景観は、彼女の努力の賜物ともいえます。
湖水地方に生まれた英国ロマン派の詩人ワーズワースもまた、故郷の自然を愛し、グラスミア湖畔に「ダヴ・コテージ」を構え、数多くの作品を世に問いました。長い歴史の中で育まれ、幾多の芸術家の創作意欲をかきたててきた湖水地方の景観を、世界遺産登録を機に旅してみてはいかがでしょう。お気に入りの絵本や詩集を携えて。
英国で最も自然が美しいといわれる湖水地方には、氷河期の置き土産の深いU字谷に水をたたえる、大小多くの湖が点在。最大のウィンダミア湖に近いニアソーリー村には、ポターが移り住み「ピーターラビット」シリーズを書き上げたコテージ「ヒル・トップ」があります。ポターの時代の英国は産業革命の真っただ中。近代化の波は湖水地方にも押し寄せようとしていて、ポターはベストセラーとなった絵本の売り上げで土地を少しずつ購入し、湖水地方の自然を開発や破壊から守る活動を続けました。今に残るピーターラビットの絵本さながらの美しい景観は、彼女の努力の賜物ともいえます。
湖水地方に生まれた英国ロマン派の詩人ワーズワースもまた、故郷の自然を愛し、グラスミア湖畔に「ダヴ・コテージ」を構え、数多くの作品を世に問いました。長い歴史の中で育まれ、幾多の芸術家の創作意欲をかきたててきた湖水地方の景観を、世界遺産登録を機に旅してみてはいかがでしょう。お気に入りの絵本や詩集を携えて。