44. 1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」
~竹内街道・横大路(大道)~
大阪府(大阪市、堺市、松原市、羽曳野市、太子町)
奈良県(葛城市、大和高田市、橿原市、桜井市、明日香村)

  • 四天王寺極楽門(大阪市)

    四天王寺極楽門(大阪市)

  • 堺打刃物(堺市)刃物鍛造

    堺打刃物(堺市)刃物鍛造

  • 世界遺産 百舌鳥・古市古墳群(羽曳野市古市古墳群)

    世界遺産 百舌鳥・古市古墳群(羽曳野市古市古墳群)

  • 竹内街道・横大路(竹内街道)

    竹内街道・横大路(竹内街道)

  • みかん園と二上山(太子町)

    みかん園と二上山(太子町)

  • 当麻寺練供養(葛城市)

    当麻寺練供養(葛城市)

  • 高田川千本桜(大和高田市)

    高田川千本桜(大和高田市)

  • 四天王寺極楽門(大阪市)
  • 堺打刃物(堺市)刃物鍛造
  • 世界遺産 百舌鳥・古市古墳群(羽曳野市古市古墳群)
  • 竹内街道・横大路(竹内街道)
  • みかん園と二上山(太子町)
  • 当麻寺練供養(葛城市)
  • 高田川千本桜(大和高田市)

STORY

613年に東西の直線で敷設された大道(竹内街道・横大路)は、春分と秋分の日に太陽が三輪山の山頂から昇り、
二上山を超えて大阪湾に沈むという太陽の軌道をもとに、三輪山と二上山を直線で結んだことから「太陽の道」と呼ばれた。
大道は日本最古の国道であり、古代にはこの道を通って大陸からの外交使節が難波宮から飛鳥京を訪れ、
大陸の先進技術や仏教文化などが伝えられた。
中世に入ると、経済都市を結び、人や物資が行き交う「経済の道」として、
近世には大阪や奈良からお伊勢参りに訪れる参詣者が通る「信仰の道」として役割を変化させていった。
大道沿いには、古墳や寺社、伊勢への道しるべとなる灯ろうなど、
かつての面影が残り、「太陽の道」が歩んできた1400年の歴史をいまに伝えている。

構成文化財一覧

文化財の名称 指定等の状況 文化財の所在地
難波宮跡 国指定史跡 大阪府大阪市
四天王寺 国指定重要文化財(六時堂、本坊西通用門、本坊方丈、五智光院、元三大師堂、石舞台、鳥居) 、国指定史跡 大阪府大阪市
難波京朱雀大路・難波大道 未指定 大阪府大阪市、 大阪府堺市、 大阪府松原市
竹内街道 未指定 大阪府堺市、 大阪府松原市、 大阪府羽曳野市、 大阪府 南河内郡太子町、 奈良県葛城市
横大路 未指定 奈良県葛城市、 奈良県大和高田市、 奈良県橿原市、 奈良県桜井市
下ツ道 未指定 奈良県橿原市
中ツ道 未指定 奈良県橿原市
上ツ道 未指定 奈良県桜井市
山田道 未指定 奈良県桜井市、 奈良県高市郡明日香村
開口神社 重要文化財 (大寺縁起) (伏見天皇宸翰御歌集) 、府指定有形文化財(開口文書) 大阪府堺市
金岡神社 未指定 大阪府堺市
百舌鳥古墳群 国指定史跡 大阪府堺市
堺環濠都市遺跡 未指定 大阪府堺市
山口家住宅 国指定重要文化財 大阪府堺市
堺打刃物 未指定 大阪府堺市
真福寺遺跡・太井遺跡・余部日置荘遺跡 未指定 大阪府堺市
岡遺跡・丹南遺跡 未指定 大阪府松原市
柴籬神社 未指定 大阪府松原市
野中寺 国指定史跡 大阪府羽曳野市
西琳時 未指定 大阪府羽曳野市
誉田八幡宮 国宝(塵地螺鈿金銅装神輿 金銅透彫鞍金具)、 国指定重要文化財(紙本著色神功皇后縁起 2 巻・絹本著色誉田宗廟縁起 3 巻・舞楽面 11 面・松皮菱螺鈿鏡鞍・剣 銘真守・太刀 銘則国・薙刀 無銘大和物・鉄蛭巻薙刀拵・伏見天皇宸翰後撰和歌集 巻第廿) 大阪府羽曳野市
古市古墳群 国指定史跡 大阪府羽曳野市
月読橋・飛鳥川の歌碑 未指定 大阪府羽曳野市
小野妹子墓 未指定 大阪府南河内郡太子町
磯長谷古墳群 未指定 大阪府南河内郡太子町
叡福寺 国指定重要文化財(聖霊殿、多宝塔) 府指定有形文化財(叡福寺金堂、鐘楼、叡福寺石塔五輪塔)府指定史跡(境内) 大阪府南河内郡太子町
岩屋 国指定史跡 大阪府南河内郡太子町
鹿谷寺跡 国指定史跡 大阪府南河内郡太子町
大道旧山本家住宅 国登録有形文化財 大阪府南河内郡太子町
竹内峠 未指定 大阪府南河内郡太子町、 奈良県葛城市
長尾神社 未指定 奈良県葛城市
當麻寺 国宝国指定重要文化財国指定史跡・名勝 県指定有形文化財 奈良県葛城市
石光寺 石造如来坐像 県指定有形文化財 奈良県葛城市
奥田蓮取り行事 県指定 無形民俗文化財 奈良県大和高田市
専立寺・寺内町 市指定文化財(太鼓楼・表門・築地塀 奈良県大和高田市
太神宮の高燈籠 未指定 奈良県大和高田市
八木札の辻 市指定文化財(東の平田家) 奈良県橿原市
大神神社 国 指定史跡(境内)国指定重要文化 財(拝殿・三ツ鳥居)県指定有形文化財(勅使殿・勤番所) 奈良県桜井市
三輪神社 未指定 奈良県桜井市
龍王宮 未指定 奈良県大和高田市
長谷本寺(長谷寺型十一面観音菩薩像) 県指定文化財 奈良県大和高田市
不動院(大日堂) 国指定重要文化財 奈良県大和高田市
今井町 重要伝統的建造物群保存地区 奈良県橿原市
太神宮灯篭 未指定 奈良県橿原市
安倍文殊院 県指定有形文化財(庫裏) 市指定文化財(本堂) 奈良県桜井市
八幡神社 未指定 奈良県桜井市
土舞台 未指定 奈良県桜井市
向原寺(豊浦宮豊浦寺跡) 未指定 奈良県高市郡 明日香村
雷丘東方遺跡 未指定 奈良県高市郡 明日香村
山田寺跡 国指定特別史跡 奈良県桜井市
甘樫丘 未指定 奈良県高市郡 明日香村
おふさ観音 未指定 奈良県橿原市
本薬師寺跡 国指定特別史跡 奈良県橿原市
藤原宮跡 国指定特別史跡 奈良県橿原市
橘寺 国指定史跡 奈良県高市郡 明日香村
香具山 国指定名勝 奈良県橿原市
飛鳥寺 国指定史跡 奈良県高市郡 明日香村

大阪府(大阪市、堺市、松原市、羽曳野市、太子町)
奈良県(葛城市、大和高田市、橿原市、桜井市、明日香村)のおすすめ

見どころ
沿道は、おおむねオールシーズン楽しんで頂ける状況だが、多彩な花の名所やお寺などがあり、お花のシーズンと合わせてウォーキングやサイクリングなどをお楽しみいただければと思います。サイクリストにも参考となると思います。
また、地域には伝統的な祭事等も多数あり、イベント時期と併せてお越し頂けたらと思います。

【春】
●大阪城公園(大阪市):桜、3月下旬~4月上旬
●大師堂の八重桜・王仁の聖堂跡のソメイヨシノ(松原市):3月末~4月下旬
●高田千本桜(大和高田市):桜 3月下旬~4月上旬
●長谷寺(桜井市):牡丹 4月下旬~5月上旬
●岡寺(明日香村):シャクナゲ 4月中旬~5月上旬
●當麻寺(葛城市):牡丹 5月上旬~5月下旬
●石光寺(葛城市):シャクヤク 5月上旬~5月下旬
●おふさ観音(橿原市):バラ 5月中旬~6月下旬 *春・秋 バラまつり、夏には風鈴まつり
●誉田八幡宮(羽曳野市):藤 4月初旬~中旬

【夏】
●大仙公園 日本庭園(堺市):花菖蒲 5月下旬~6月上旬
●小野妹子廟(太子町):アジサイ 6月中旬~7月中旬
●奥田はす池公園(大和高田市):蓮 6月下旬~8月上旬
●山田地区(葛城市):ひまわり 7月中旬~8月上旬
●藤原宮跡(橿原市):蓮 7月中旬~8月上旬

【秋】
●稲渕地区(明日香村):彼岸花 9月中旬~9月下旬
●藤原宮跡(橿原市):コスモス 10月上旬~10月下旬
●河合神社(松原市):イチョウ 11月中旬~11月下旬
●當麻寺奥院(葛城市):紅葉11月下旬~12月上旬

【冬】
●聖林寺(桜井市):南天、千両、万両 11月~2月
●當麻寺(葛城市):冬牡丹 12月上旬~1月上旬
●石光寺(葛城市):寒牡丹 12月上旬~1月上旬
●八釣地区(明日香村):ロウバイ 1月下旬~2月上旬
●屯倉神社(松原市):梅 2月下旬~3月上旬


◇地域の伝統行事、祭り等
【大阪市】
・四天王寺ワッソ(11月)
【堺市】
・ふとん太鼓(9月中旬~10月上旬)、だんじり(10月上旬~中旬)
【羽曳野市】
・誉田八幡宮祭礼(5/8)、だんじり(9月、10月)、誉田八幡宮(9/15御渡りの儀式)
杜本神社祭礼(10/7-10/8)
【太子町】
・だんじり(7月下旬)
【葛城市】
・當麻寺 練供養会式(4/14)
【大和高田市】
・奥田蓮取り行事(7/7)
【橿原市】
・おふさ観音(春・秋:バラまつり、夏:風鈴まつり)
・ほうらんや火祭(8月)
【桜井市】
・素戔嗚神社 お綱祭り(2月)
・山口神社 高田の亥の子暴れ祭り(12月)
一押しスポット
◆百舌鳥・古市古墳群(世界遺産、一部日本遺産と重複)
古代の王たちは、大道のある奈良盆地や大阪平野に巨大な前方後円墳を中心とする古墳群を築いた。古墳は長い時を経て木々に覆われ、その風貌は当時から変化しているものの、当時と変わらぬ威厳を保っている。百舌鳥古墳群には、世界最大級の墳墓・仁徳天皇陵古墳や履中天皇陵古墳をはじめとする、巨大な前方後円墳が含まれている。また、古市古墳群も日本を代表する古墳群であり、全国第2位の大きさを誇る応神天皇陵古墳のほか、広い壕の水面に浮かぶ姿が美しい白鳥陵古墳が有名だ。
◆飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群(世界遺産登録を目指している、一部日本遺産と重複)
遣隋使を中国に派遣し最先端の文化や技術を取り入れ、国の統一を目指した推古天皇から飛鳥時代の幕が開ける。奈良盆地の南にあたる「飛鳥・藤原」の地には、持統天皇が、日本国の誕生を地上に現わした藤原宮までの幾代もの天皇の宮殿や、荘厳な伽藍を最初に構えた飛鳥寺をはじめとする数多くの遺跡が点在している。そして、今も残る、万葉の人々も目にした景色を彷彿させる景観は、日本人の心の故郷と呼ばれる由縁である。
◆聖徳太子ゆかりの地
・四天王寺
大陸からの外交使節や遣隋使、遣唐使は大道を通って多くの文化をもたらした。その1つが仏教であり、聖徳太子らは四天王寺や叡福寺など、大道沿いに多くの仏教寺院を建立した。四天王寺は、日本仏法最初の官寺として、聖徳太子が593年に建立した。度重なる戦火や災害で多くが消失したが、現在の建物は創建当時の様式を忠実に再現し、日本最古の建築様式の1つをいまに伝えている。約11万平米の広大な敷地には、美しい日本庭園や500点あまりの文化財を所蔵する宝物館など見所が多い。
・野中寺
竹内街道が羽曳野市野々上の集落に入り、街道から340m北に飛鳥時代から白鳳時代にかけて創建された野中寺がある。聖徳太子の命で蘇我馬子が建てたと伝えられ、「中の太子」と呼ばれている。白鳳期を代表する弥勒菩薩半跏思惟像が境内には残る。
・叡福寺
竹内街道を東に進み太子町に入り、春日の集落を越えると南側に「上の太子」と称された叡福寺がある。聖徳太子御廟を守護するために、推古天皇によって建立され、奈良時代には聖武天皇が大伽藍を整備したと伝えられている。聖徳太子信仰の霊場として発展した。
・磯長谷古墳群
太子町に入り春日の集落を越えて、道の南側には敏達、用明、推古天皇と聖徳太子が、道沿いの北側には孝徳天皇が祀られた5基の古墳があり、5弁の梅の花になぞらえて「梅鉢御陵」と言われる。この「梅鉢御陵」をはじめ、国史跡二子塚古墳など30基の古墳からなる古墳群が磯長谷古墳群であり、古墳時代の終わりから飛鳥時代に造営された。
・不動院(大日堂)
横大路の北側に位置し、聖徳太子の創建と言われ、1483年、高田城主当麻為永が本堂を建立し、本尊の大日如来像は鎌倉時代に造られた。
・雷丘東方遺跡
推古天皇は自身が即位した豊浦宮から山田道沿いの小墾田宮(雷丘東方遺跡)に遷宮し、聖徳太子、蘇我氏らとともに、冠位十二階や十七条憲法の制定、遣隋使の派遣などの重要政策をおこなった。
・橘寺
中ツ道の西側に位置する聖徳太子誕生の地で、太子が用明天皇の別宮を寺に改めたといわれる。聖徳太子建立七大寺のひとつ。皇族・貴族の庇護を受け栄えた。
・飛鳥寺
中ツ道の東に位置し、588年蘇我馬子が建てたと伝わる日本最古の仏教寺院。大化の改新の主役、中大兄皇子と中臣鎌足が知り合ったのも飛鳥の蹴鞠(けまり)の会であったといわれている。
◆伝統行事
・奥田蓮取り行事
毎年7月7日の七夕の日に奥田の捨篠池において「蓮取り行事」が行われる。室町時代から庶民信仰のひとつで、「蓮華会(れんげえ)」の一連の行事である。修験者によって道中の祠に献花されながら吉野山金峯山寺・蔵王堂での「蓮華会」「蛙飛び行事」に参加し、そのあと大峰山頂上までの祠に供えられる。
◆伝統工芸 堺打刃物
大道が経済の道として活躍していた中世の時代、大道の西端に位置する堺は湊町として大きな経済力を誇った。また隣接する松原市を含む一帯は、古代から金属鋳造技術に長けた技術者集団の「河内鋳物師」の拠点であったことから、その卓越した技術を使って戦国時代から江戸時代には鉄砲が生産され、江戸時代に入ると出刃包丁などの包丁の開発が始まった。鍛冶職人(火造り)と研ぎ職人(刃付け)の分業制により「堺打刃物」はつくられる。片刃の和包丁は、抜群の切れ味と耐久性が自慢の伝統的工芸品だ。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、食材の味を最大限に生かすその切れ味は、国内外から高く評価され、世界中のプロの料理人にも愛用されている。堺のまちには、今でも鉄砲鍛冶屋敷や江戸時代の町家が残り、当時の面影を後世に伝えている。
*技術職人集団 河内鋳物師ゆかりの地
・真福寺遺跡・太井遺跡・余部日置荘遺跡
・岡遺跡・丹南遺跡・立部遺跡
◆現代と古代の交錯する場所
・今井町
堺と同じく、中世日本の経済をけん引していたのが今井町であった。今井町は戦国時代に称念寺を中心とした寺内町として発展し、江戸時代には独自の紙幣「今井札」も流通し、「大和の金は今井に七分」と言われるほど反映した。今井町には、今でも500軒ほどの伝統的建造物が存在しており、これは地区内の数としては日本一だ。当時の町並みがそのまま残りつつも、古民家を活用したカフェや宿泊施設などのほか、無料で見学できる町家もあり、町並み散策を楽しむことができる。
・八木札の辻
八木札の辻は、横大路と下ツ道の交わる日本で初めての国道交差点で、交通の要衝として発展した。江戸時代には伊勢参りの参詣客で賑わい、旅人に食事やお茶をふるまったとされる接待場や参詣者が宿泊した旅籠などが、当時の雰囲気を色濃く残している。八木札の辻交流館は、江戸時代の旅籠の間取りに修復した建物で、現在無料で公開されている。2階は貸室としてイベントなどに利用できるほか、1階の土間部分ではベンチで休憩が取れる。八木の町を散策する際のお休みどころにぴったりの施設だ。
・竹内街道(太子町山田大道地区)
竹内街道は、大阪は堺市、松原市、羽曳野市を経て太子町山田の大道地区内を通り、奈良県葛城市へと至ります。地区内の街道沿いには大道旧山本家住宅があります。大和棟の形態をよく残し、街道の歴史的景観を特徴づけるものとして「国登録有形文化財(建造物)」となっています。そしてこの古民家のすぐそばには餅屋橋という橋があります。大阪府と奈良県の間には険しい竹内峠があり、通行人を悩ませてきました。峠を無事に越えていけるように通行人に餅を配ったという逸話が残っており、その名が付いたと伝わっています。
◆ぶどうの産地が生み出す 大阪のワイン
・羽曳野市飛鳥・駒ヶ谷地区
なだらかな丘にぶどう畑が広がる飛鳥(あすか)、駒ヶ谷(こまがたに)地区。 夏の味覚の「デラウェア」や「シャインマスカット」などがたわわに実り、地区にある直売所やワイナリーがにぎわいます。温暖な気候と独特の土質により、羽曳野産のぶどうは、他産地よりもあまいと評判。自然豊かな風景の中で、名産のぶどうやワイン、竹内街道歩きや史跡めぐりをお楽しみいただけます。
・太子町
太子町では町内のいたるとことにぶどう畑があり、「デラウェア」をはじめ、様々な品種のぶどうが栽培されています。道の駅近つ飛鳥の里・太子や地元の直売所では、おいしくて安いと評判で、毎年たくさんの人がぶどうを買いに訪れます。また、太子町産ブドウを使った「太子ワイン」は少し甘めで食前酒や食後のデザートワインにおすすめです。
◆大阪と奈良を結ぶ交通の結節点 長尾神社
竹内街道の始発・終着点となる神社であり、横大路の西端に位置する。東に向かえば横大路、伊勢街道、西に向かえば竹内街道、北に向かえば長尾街道、南に向かえば高野街道と複数の歴史街道が交わり、交通の要であったことから、古くから旅の安全を祈願する旅人に信仰された。また大和に住んでいた巨大な大蛇の頭が三輪明神、尾は長尾神社と言い伝えられている。
*柴がき神社
長尾街道と竹内街道のほぼ中央に位置する神社。
*大神神社
三輪山の西麓に鎮座する。日本最古の神社と呼ばれている。
◆中将姫伝説
中将姫は天平19(747)年、藤原豊成の娘として生まれた。美しく聡明な子でしたが、幼くして母を亡くし、その後継母から虐待されるなど、諸事あって當麻寺の尼僧となる。奈良県内には中将姫にゆかりのある地が多くある。當麻寺には中将姫が一夜にして織ったとされる當麻曼荼羅、石光寺にはこの當麻曼荼羅を織る蓮糸を井戸に浸すと五色に染まったという伝説が残っている。
◆松尾芭蕉『野ざらし紀行』や司馬遼太郎との関わり
・元禄文化を代表する俳人・松尾芭蕉が『野ざらし紀行』の旅の途中、竹内街道沿いの葛城市竹内を訪れたり、司馬遼太郎もかつて母の実家があったこの地で過ごすなど、歴史的な著名人ともゆかりのある竹内街道は、歴史的にも多くの魅力にあふれている。
◆ビュースポット
・羽曳野市 鉢伏山西峰古墳
日本遺産「竹内街道」や世界遺産の古市古墳群を眼下に見下ろし遠くは湾岸のビル群まで大阪平野を一望できる。変わらぬ遺産と変わりゆく街並みからは、大阪の「悠久の歴史」が感じられる。
・明日香村 甘樫丘
展望台からの眺めは素晴らしく、大和三山・藤原宮跡のほか、二上山から三輪山まで一望できる。園路には様々な万葉植物が植えられ、季節の花々を楽しむことができる。ベストシーズンは桜開花時期。
おすすめグルメ
【大阪市・大阪府内全域】
大阪産(もん)、大阪産(もん)名品、大阪ワイン
大阪産(もん)とは、大阪府域で栽培・生産される農産物、畜産物、水産物、林産物と、それらを原材料として使用した加工品のことです。道の駅「しらとりの郷・羽曳野」、道の駅「近つ飛鳥の里・太子」などの直売所で新鮮な大阪産(もん)をご購入いただけますので、ぜひお立ち寄りください。
 大阪産(もん)名品とは、大阪を代表する土産物等であり、製造開始から50年以上が経過しているなど、「天下の台所・大阪」で時代を超えて愛され続ける加工食品又はこれに準じる商品です。帰省時のお土産や大切な方への贈り物にご愛用ください。
また、竹内街道には「仲村わいん工房」「飛鳥ワイン」「河内ワイン」などのワイナリーがあり、大阪産(もん)のぶどうを使ったワインを醸造・販売しています。ぜひご賞味ください。
大阪産(もん)・大阪産(もん)名品の紹介は、大阪府庁ホームページ(「大阪産(もん)」で検索)よりご覧いただけます。
【堺市】
・和菓子(さかい利晶の杜などでは茶の湯体験も楽しめる)、あなご料理
【松原市】
・地元食材(松原産野菜「まったら愛っ娘~松原育ち~」や合鴨等)を用いた料理
【羽曳野市】
・ぶどう、イチジク、ワイン
【太子町】
・ぶどう、みかん(上の太子観光みかん園)
【葛城市】
・中将餅、地酒
【大和高田市】
・横大路沿いの邸宅レストラン「ヴェルデ辻甚」のフレンチ
【橿原市】
・だんご庄、かき氷(おふさ観音)、柿の葉寿司、飛鳥鍋
【桜井市】
・三輪そうめん、日本酒
【明日香村】
アスカルビー(明日香村を代表する特産品。1~5月は村内17箇所の農園でいちご狩りが楽しめる。)、アスカルビーのソフトクリーム
お土産
【大阪市・大阪府内全域】
・大阪産(もん)、大阪産(もん)名品、大阪ワイン
【堺市】
・和菓子、堺打刃物、浪華本染め(注染)、線香、昆布など、匠の技に支えられた多種多様な伝統産品
【松原市】
・合鴨カレー、赤ねこ餅(5~7月)
【羽曳野市】
・ワイン、さいぼし(馬肉の燻製)、ぶどう、いちじくスイーツ・ジャム・ソース、道の駅しらとりの郷羽曳野で販売される農産物
【太子町】
・太子ワイン、新鮮な野菜やぶどう、みかんなどの果物
【葛城市】
・道の駅ふたかみパーク當麻・道の駅かつらぎで販売される市内の農産物
【大和高田市】
・高田あんぱん、うねび漬け、高田商業のすき焼き
【橿原市】
・だんご庄、さなぶり餅、カステラ、地酒、酒まんじゅう出世男、はにわまんじゅう 、おにみみコーラ(クラフトコーラ) など
【桜井市】
・みむろ最中、柿の葉寿司、三輪そうめん
【明日香村】
・古代米
公式ホームページ
http://www.saikonokandou.com/
竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会HP

周辺おすすめツアー 出発地・都道府県・エリアをお選びください。

※日本遺産周辺を訪れるツアーです。当ストーリーの日本遺産観光が含まれないツアーもございます。

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      03-6745-7344(東京)/ 06-4795-5901(大阪)/ 092-235-9089(福岡)


      *9:30~18:00(土・日・祝日・年末年始は除く)

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