高野山は、近代まで「女人結界(にょにんけっかい)」が定められ、境内での女性たちの参拝は叶わなかった。
そんな時代にあっても女性たちの、身内の冥福(めいふく)を祈る声、明日の安らぎを願う声を聴いていた、
「女人高野」と呼ばれるお寺があった。
優美な曲線を描くお堂の屋根、静かに願いを聴いている柔和なお顔の仏像、四季の移ろいを映す周囲の樹々、
これらが調和した空間を『名所図会(めいしょずえ)』は見事に実写し、表現した。
そこに描かれた「女人高野」は時を超え、時に合わせて女性とともに今に息づき、訪れる女性たちを癒し続けている。
文化財の名称 | 指定等の状況 | 文化財の所在地 |
---|---|---|
室生寺の境内 | 未指定(史跡) | 奈良県宇陀市 |
室生寺の建造物群 | 国宝・国重文 | 奈良県宇陀市 |
室生寺の彫刻群 | 国宝・国重文 | 奈良県宇陀市 |
金剛寺の境内 | 国史跡 | 大阪府河内長野市 |
金剛寺の建造物群 | 国重文 | 大阪府河内長野市 |
金剛寺の彫刻群 | 国宝・国重文 | 大阪府河内長野市 |
天野街道 | 未指定(史跡) | 大阪府河内長野市 |
高野街道 | 未指定(史跡) | 大阪府河内長野市 |
慈尊院の境内 | 未指定(史跡) | 和歌山県九度山町 |
慈尊院の建造物群 | 国重文・県有形 | 和歌山県九度山町 |
慈尊院の彫刻群 | 国宝・県有形 | 和歌山県九度山町 |
槇尾道 | 未指定(史跡) | 和歌山県九度山町 |
町石道 | 国史跡 | 和歌山県九度山町 |
不動坂口女人堂 | 県有形 | 和歌山県高野町 |
お竹地蔵尊 | 未指定(彫刻) | 和歌山県高野町 |
女人道 | 国史跡 | 和歌山県高野町 |
佛隆寺 | 国重文・県天然 | 奈良県宇陀市 |
大野寺 | 国重文・国史跡 | 奈良県宇陀市 |
安産寺 | 国重文 | 奈良県宇陀市 |
金剛寺の鎮守 | 国重文・国史跡 | 大阪府河内長野市 |
金剛寺の子院群 | 国重文・国史跡 | 大阪府河内長野市 |
正御影供 | 市無形民俗 | 大阪府河内長野市 |
丹生官省符神社 | 国重文 | 和歌山県九度山町 |
船戸河湊跡 | 未指定(史跡) | 和歌山県九度山町 |
子継地蔵(粉撞地蔵) | 未指定(彫刻) | 和歌山県高野町 |
小杉明神社 | 未指定(建造物) | 和歌山県高野町 |
助けの地蔵 | 未指定(彫刻) | 和歌山県高野町 |
室生寺(奈良県 宇陀市)、天野山金剛寺(大阪府 河内長野市)、慈尊院(和歌山県 九度山町)、不動坂口女人堂(和歌山県 高野町)の4つのお寺は「女人高野」と呼ばれています。「女人高野」とは、明治時代に政府によって「女人禁制」が解かれるまで、弘法大師と縁を結び、祈りを届けたいという女性たちの願いを聴いていた寺院のことです。
室生寺は、5月頃に咲く石楠花、また秋の紅葉も見事です。天野山金剛寺は、春の枝垂れ桜をはじめとする桜が美しく咲いております。慈尊院は紅葉の時期10月~11月がベストシーズンです。不動坂口女人堂は、秋の紅葉が綺麗です。
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